12月9日(火)。
よく晴れた朝。
1年生の教室。
いよいよ・・・
明日にひかえた「児童集会」の・・・
発表の練習をしていたんです。
発表の内容は・・・
春からこれまで・・・
生活科で学習してきたこと。
あさがおを育てたことや・・・
カブトムシとおともだちになったこと・・・
みんなでおでかけして・・・
おうまさんとお話ししたこと・・・
そんなたくさんのことを・・・
写真つきで発表するにちがいないんです。
どうやら・・・
ひとりひとりに・・・
それぞれセリフがあって・・・
今朝は そのセリフを・・・
なにも見ないで言えるように・・・
なにやらおまじないでも唱えるかのように・・・
練習していたんです。
暗記ってやつです。暗記。
そのすがたがね・・・
ひとりひとりちがっていて・・・
私はね・・・
そんなみんなをじいっと見ていたんです。
それぞれのすがたがあって・・・
とってもたのしかったんです。
このふたりにいたってはね・・・
私の目はくぎづけになってしまったんです。
おとなりどうしでも・・・
覚えるすがたがこんなにもちがうんです。
(ふたりとも唱えてるんですよ・・・)
ほら・・・。
好対照・・・っていうんですか こういうの。
(おなじことやってるとは・・・
とうてい思えない・・・)
唱える・・・唱える・・・。
だんだんと気合いが入ってきて・・・
そのちがいはさらにはっきりと・・・。
(おいおい・・・左のきみ・・・
だいじょうぶなのか・・・?)
(苦しいのか・・・?)
唱える・・・唱える・・・。
左のおともだちがね・・・
なんだかちょっと苦しそうに唱えていたんです。
(きみ・・・
オーバーヒートしてるのか・・・?)
心配になっちゃって・・・
近づいてみるとね・・・
急にですよ・・・
「言えた!」って叫んだんです。
(おい・・・びっくりしたじゃん・・・)
ほっとして となりを見ると・・・
(おい・・・右のきみもか・・・)
(こんどこそ・・・きみ 苦しいのか・・・?)
すっかり落ち着いた左のおともだちのよこで・・・
右のおともだちが苦しそうにしはじめたんです。
(きみの場合は・・・エンストか・・・?)
(というか・・・左のきみ・・・
じゃまはしてやるな・・・)
なんだかね・・・
パラパラまんがを見てるみたいな・・・
そんなふたりだったんです。
" 1年生 パラパラまんがのような・・・
唱え方をするふたりを見つけた。 "というお話でした。
・・・ということで振り返ると・・・
(きみは・・・
おいのりしながら唱えているのか・・・)
(ま・・・いっか・・・それぞれなんだから・・・)













