2024年5月10日金曜日

" 3年生の歯科検診 "というお話

昨日のことです。

5月9日(木)午前。


全校のみんなが・・・

学校歯科医の先生の・・・

歯科検診を受けたんです。








「どらどら・・・?」ってのぞいてみると・・・

3年生の時間だったみたいで・・・


" こわくて泣いてないかなぁ・・・?"って・・・


ちょっと心配になっちゃって・・・

入ってみたんです。









いざ順番。

大きく口をあけて・・・。


歯科医の先生が・・・

おっしゃったんです。

「2のC」って。

「3のB 4から7のC」って。

「さんし じゅうに」とか・・・

「1の5でいちご」とか・・・

ちょっと私のような素人には・・・

わからない記号や番号が繰り返されたんです。








3年生はというと・・・

とってもよいおぎょうぎで・・・

泣いていないどころか・・・


正座して順番を待ってる・・・

そんなおともだちまでいたんです。









おわったおともだちは・・・

かならず・・・

「ありがとうございました。」ってお礼を言って・・・

しずかに教室にもどっていったんです。








私はね・・・

しみじみと思っていたんです。








" おおおぉぉぉ・・・

 人間ドックを受けるときの・・・

 私なんかよりも・・・

 肝がすわってる。"って。








" 3年生の歯科検診・・・

 人間ドックの私よりも・・・

 堂々としていて・・・

 しかも・・・きまりがよかった。 "というお話でした。





5月10日(金)午後。

多目的室。








その3年生が・・・

運動会で踊る曲にあわせて・・・

ダンスの練習をしていたんです。








そのすがたは・・・

昨日みせた・・・

でーんと落ち着いた雰囲気とは・・・

うってかわって・・・

躍動感に満ちていたんです。








今はまだ・・・

ちょっとたどたどしさが残るこのダンス・・・

一日一日と・・・

キレッキレになっていくんです。








その様子を追っていくのも・・・

私の大きなたのしみのひとつなんです。







いつも応援しているよ。





2024年5月9日木曜日

" 「よいこと」は広がって・・・"というお話

昨日のことです。

雨ふりだった昨日・・・

みんなが登校したあとの・・・

児童玄関。









くつばこ。

自分のはこに・・・

ちょっきり入っている。



【6年生】





かかとが・・・

くつばこの線ちょうどにそろってる。



【5年生】





まるで・・・くつやさんのよう。



【4年生】






これよりも奥に入れると・・・

くつの底についてきた砂や小石が・・・

奥にたまってしまって・・・

そうじするおともだちが困ってしまう。



【3年生】





これよりも手前におくと・・・

くつの底にくっついてきた砂や小石が・・・

かわいた順に・・・

ぱらぱらと下におちていく。



【2年生】





そして・・・

なぜか・・・

そんなときにかぎって・・・

下の段のおともだちが・・・

くつをとろうとしてしゃがんでいたりする。



【1年生】





くつをきちんとそろえて入れる。

それはうつくしいだけじゃあなく・・・

そこにいないおともだちへの・・・

究極の思いやり。







かさ立て。

一本残らず丸めて入れてある。


まるでかさやさんのよう。


こうしないと・・・

あとからやってきたおともだちが・・・

せまくてかさを入れにくい。



【6年生】





帰るときなんか・・・

自分のかさを取り出そうとしたら・・・

さかなつりのように・・・

おともだちのかさまでいっしょに・・・

ついて上がってくる。




【1年生】





かさ立てにかさを丸めて入れる。

これもおなじ。

それはうつくしいだけじゃあなく・・・

そこにいないおともだちへの・・・

究極の思いやり。



そして・・・

ここが大事。


いつ見たのか・・・

いつ考えたのか・・・

おにいさんたちやおねえさんたちの・・・

そんなようすにならってか・・・


ちっちゃな学年のおともだちの・・・

くつばこやかさ立てまで・・・

見事におなじ光景ができあがる。


よいことは広がり・・・

引き継がれるのだということに気づく。







そして・・・

午後の体育館。








4年生以上のおにいさんおねえさん。

25日の運動会にむけて・・・

演技の練習。









6年生から5年生へ・・・

6年生と5年生から4年生へ・・・

それは受け継がれる。

そこに先生たちの出番は・・・

ほとんどない。








ここで・・・

演技といっしょに引き継がれるのは・・・

「一生懸命にやろう」という気持ち。








それは・・・

「いっしょうけんめいがかっこいい」という風土。








くつばこだって・・・

かさ立てだって・・・

「いっしょうけんめいがかっこいい」という風土だって・・・


よいことは広がり・・・

やがてそれが成熟の域に達すると・・・

それはもう・・・「文化」。








こんなときつくづく思う。

子どもたちのたのもしさを。

子どもたちが放つ光のつよさを。

打吹小学校に力強く立ち上げる文化の息吹を。








" 「よいこと」は広がって・・・

 やがて「文化」となる。"というお話でした。

2024年5月8日水曜日

" 校長室にやってきた1年生は・・・"というお話

 5月8日(水)。

おひるやすみの時間。









ひとりぼっちの校長室で・・・

パソコンと・・・

にらめっこしていたときのことです。









「こん・・・こん・・・」って・・・

ノックの音がしたんです。


ちょっと高い音だから・・・

" ちっちゃな学年のおともだちだな。"って・・・

そう思ったんです。


「どうぞぉ。」って

こたえると・・・

やってきたんです。


1年生のおともだちが3人。









私はね・・・

うれしくなっちゃって・・・

お話ししたんです。

「よくきたねえ。」って。

「ちょうどみんなに会いたいなって・・・

 思ってたんだよぉ。」って。








かえってきたんです。

「校長先生のおへやはどんな感じですか?」って。


「ここにあるのはなんですか?」って。


「あ! てっちゃんの写真だ!」って。









" ねえねえ きみたち・・・

 聞いてるかい?"って思ったそのとき・・・


「こん・・・こん・・・」って・・・

またノックの音がしたんです。


今回・・・

「どうぞぉ。」ってこたえたのは・・・

先に入っていたおともだち。

(いいよぉ・・・いいと思う・・・)








あらたにやってきてくれた・・・

おともだちはふたり。








あわせて5人のおともだちがね・・・

お話してくれたんです。


「校長先生は・・・

 このへやに泊ってるんですか?」って。








「おうちはここですか?」って。








「その腕時計・・・何千円ですか?」って。







「校長先生・・・聞いてますかあ?」って。








「お手紙書いてきました。」って。












たくさんたくさんね・・・

お話を聞かせてくれたんです。


しあわせ満タンです。

言うことなしです。


" 校長室にやってきた1年生は・・・

 天使のようだった。"というお話でした。











ところで・・・

この天使たち・・・

休み時間がおわるころ・・・

とってもきまりよく・・・

ごあいさつができたんです。

「しつれいしましたあ。」って。

「そうじにいってきます。」って。

 とても美しいおじぎ付きで。






2024年5月7日火曜日

" 「読み聞かせ」があった朝・・・ "というお話

5月7日(火)。

ゴールデンウイークが明けた今日・・・

今年度はじめて・・・

「読み聞かせ」ボランティアのみなさんが・・・

学校においでくださったんです。









1年生から・・・

6年生まで・・・














みんな・・・

お話の世界に引き込まれちゃって・・・














学校にね・・・

静かな時間が流れていたんです。













まるで・・・

ゴールデンウイークが・・・

まだ続いているかのように。














ところがですよ。

ところがです。














教室をのぞいてみると・・・

すぐに気がつくんです。















お話を聞いてる・・・

みんなの目が・・・

顔が・・・

手が・・・

身体が・・・


とっても・・・

生き生きとしているっていうことに。










「読み聞かせ」ボランティアのみなさんの・・・

その実力と・・・

全校の子どもたちの・・・

かわいい心とが・・・

ぴたっと一つになっているのが・・・

伝わってきたんです。










" やっぱり本っていいな。"って思ったんです。

お話を聞いてるそのときね・・・

心がうんと育っているんだって思うんです。










" 「読み聞かせ」があった朝・・・

 全校のおともだちの・・・

 心がうんと育った。 "というお話でした。






「読み聞かせ」の時間がおわって・・・

ボランティアのみなさんが・・・

集まられたお部屋におじゃましたんです。


私はね・・・

元気よくお礼を言ったんです。

「今日はありがとうございました。」って。

「今年度もよろしくお願いします。」って。

うれしかったから。








そしてね・・・

最後にこう言ったんです。

「おひさしぶりです。

 ほんとご無沙汰していました。」って。








かえってきたんです。

「ニュースでみたよお。」って。


背筋がね・・・

ぴんっとのびた気がしたんです。