12月18日(木)。
午後の多目的室。
5年生のおともだちが・・・
「倉吉いかづくり」の名人をお招きして・・・
「倉吉いか」を作ったんです。
お正月の風物詩・・・たこあげ。
もともと この「たこ」には長い足がついていて・・・
そのすがたから・・・
「いかのぼり」って言われて・・・
江戸時代には大ブームだったのだそう。
(そういえば・・・「いか」みたいだもんね。)
*「いか」の足は10本あるって言われているけれど、そのうちの2本はとっても長くって、「触腕(しょくわん)」って言うの。この「触腕」は食事のときにごはんをつかまえるための長い腕なんだよ。知ってた・・・?「いかのぼり」は、長い足がこの「触腕」に似ていたことからきっとそう呼ばれたんだよね。
ところがね・・・
あまりにブームになっちゃったものだから・・・
あっちこっちで・・・
糸がからまっちゃったり・・・
場所の取り合いになっちゃったりして・・・
大げんかになったり・・・
道を歩いているひとの頭におっこちて・・・
たんこぶができたり・・・
よそのおうちにおっこちて・・・
こそこそとお庭にとりに入ったり・・・
屋根に乗っかっちゃってとれなくなったりして・・・
大問題になったんだって。
それでね・・・
「あちこちのまちで・・・
「いかのぼり禁止令」がだされちゃったんだって。
でも・・・
よほど「いかのぼり」がたのしかったんだろうね。
そのうちね・・・
まちのひとたちの中には・・・
「いかのぼり」の足を8本にふやして・・・
「これは『いか』ではなくって・・・
『たこ』です・・・
足を数えてみてください。」って・・・
そんな「へりくつ」の一点張りで・・・
堂々と「たこあげ」をしてたのしんだらしいよ。
・・・っていうわけでね・・・
まちのひとたちの・・・
そんな冗談みたいな「とんち」から・・・
今でも「たこ」があげられているっていうわけ。
(諸説あります。)
「倉吉いか」はね・・・
そんな紆余曲折のあった・・・
時代のうねりの中にあっても・・・
そのすがたや技術 そして呼び名は・・・
脈々と・・・
ひとからひとへ・・・
時代を越えて受け継がれてきたんです。
大空にあがった「倉吉いか」と・・・
それを見上げる5年生を見つめながら・・・
思っていたんです。
" 「伝統」だとか・・・
「文化」だとかって・・・
流れゆくときをこえて・・・
まるでリレーのバトンのように・・・
ひとからひとへ・・・
受け継がれていくものなんだ。"って。
" そして今日・・・
打吹小学校の5年生のみんなは・・・
そんなたいせつなバトンを握る・・・
走者のひとりとなったんだ。"って。
そして・・・
" きみたちのこれからの人生が・・・
この「倉吉いか」のように・・・
「上へ上へ」と・・・
上がってくものでありますように。"って。
" 5年生・・・
「倉吉いか」のように・・・ "というお話でした。
ようし・・・
今夜は・・・
「たこ」の唐揚げと・・・
「いか」のおさしみでも食べながら・・・
おいしいものを飲もっと。














