2025年12月18日木曜日

" 5年生 「倉吉いか」のように・・・ "というお話

12月18日(木)。

午後の多目的室。











5年生のおともだちが・・・

「倉吉いかづくり」の名人をお招きして・・・

「倉吉いか」を作ったんです。








お正月の風物詩・・・たこあげ。

もともと この「たこ」には長い足がついていて・・・

そのすがたから・・・

「いかのぼり」って言われて・・・

江戸時代には大ブームだったのだそう。

(そういえば・・・「いか」みたいだもんね。)








*「いか」の足は10本あるって言われているけれど、そのうちの2本はとっても長くって、「触腕(しょくわん)」って言うの。この「触腕」は食事のときにごはんをつかまえるための長い腕なんだよ。知ってた・・・?「いかのぼり」は、長い足がこの「触腕」に似ていたことからきっとそう呼ばれたんだよね。










ところがね・・・

あまりにブームになっちゃったものだから・・・

あっちこっちで・・・

糸がからまっちゃったり・・・

場所の取り合いになっちゃったりして・・・

大げんかになったり・・・








道を歩いているひとの頭におっこちて・・・

たんこぶができたり・・・

よそのおうちにおっこちて・・・

こそこそとお庭にとりに入ったり・・・

屋根に乗っかっちゃってとれなくなったりして・・・

大問題になったんだって。











それでね・・・

「あちこちのまちで・・・

「いかのぼり禁止令」がだされちゃったんだって。












でも・・・

よほど「いかのぼり」がたのしかったんだろうね。

そのうちね・・・

まちのひとたちの中には・・・

「いかのぼり」の足を8本にふやして・・・

「これは『いか』ではなくって・・・

 『たこ』です・・・

 足を数えてみてください。」って・・・

そんな「へりくつ」の一点張りで・・・

堂々と「たこあげ」をしてたのしんだらしいよ。









・・・っていうわけでね・・・

まちのひとたちの・・・

そんな冗談みたいな「とんち」から・・・

今でも「たこ」があげられているっていうわけ。

(諸説あります。)










「倉吉いか」はね・・・

そんな紆余曲折のあった・・・

時代のうねりの中にあっても・・・

そのすがたや技術 そして呼び名は・・・

脈々と・・・

ひとからひとへ・・・

時代を越えて受け継がれてきたんです。













大空にあがった「倉吉いか」と・・・

それを見上げる5年生を見つめながら・・・

思っていたんです。










" 「伝統」だとか・・・

 「文化」だとかって・・・

 流れゆくときをこえて・・・

 まるでリレーのバトンのように・・・

 ひとからひとへ・・・

 受け継がれていくものなんだ。"って。









" そして今日・・・

打吹小学校の5年生のみんなは・・・

そんなたいせつなバトンを握る・・・

走者のひとりとなったんだ。"って。









そして・・・

" きみたちのこれからの人生が・・・

 この「倉吉いか」のように・・・

 「上へ上へ」と・・・

 上がってくものでありますように。"って。












" 5年生・・・

 「倉吉いか」のように・・・ "というお話でした。






ようし・・・

今夜は・・・

「たこ」の唐揚げと・・・

「いか」のおさしみでも食べながら・・・

おいしいものを飲もっと。