2025年12月3日水曜日

" 4年生 理科で・・・ "というお話

12月3日(水)。

午後の理科室。

4年生が・・・

理科の実験をしていたんです。











「ものの温度と体積」。


水の入った丸フラスコを・・・

丸型水そうに入ったお湯につけると・・・

ゴム栓から突き出たガラス管の中の水の位置がね・・・

上がるんだか下がるんだかって言っていたんです。










はじめに付けた目印から・・・

どうなふうになるんだろうって・・・

じいぃっと見つめるみんなの目が・・・

一点に集まっていて・・・

でもそれぞれが・・・

なにか一生けんめいに考えようとしていたんです。










私はね・・・

水そうに指をつけながら・・・

たずねてみたんです。

(そのとき みんな・・・

 いやな予感がしてそうな顔で・・・

 こっちを見ていたんです・・・)


「ねえねえ・・・これって・・・

 いい湯かげんなんじゃない・・・?」って。









かえってきたんです。

「お風呂よりもだいぶ熱いです。」って。

「でも・・・

 そういうことをやっていません。」って。








でね・・・たずねたんです。

「湯かげんじゃあないんだ・・・

 なら・・・なにを見てんの・・・?」って。

(ほんとは 知ってるだろ・・・!)








やさしいみんなはね・・・

おしえてくれたんです。

「ガラス管の水が・・・ほら・・・

 上がっていくんです。」って。









さらにたずねたんです。

「え!?・・・なんで なんで・・・?」って。







もう・・・

かえってこなかったんです・・・。


みんなでやりとりしていたんです。

「なんで上だと思う?」って。

「上がるんじゃなくって・・・

 ふえてるんだよ きっと・・・」って。

「空気とおなじように・・・

 体積がふえるんじゃない・・?」って。

「水って・・・ふくらむの・・・?」って。

「実験でわかったんだから・・・。」って。

(きみたち・・・

 科学者みたいなこと言い合ってるんだぁ・・・)









そのあと・・・

やさしい男の子がね・・・

そっとおしえてくれたんです。

「校長先生・・・

 水はあたためると体積がふえるんです。」って。










理科室の反対側のテーブルではね・・・

氷水で冷やして・・・

実験をしているグループがいてね・・・

聞こえてきたんです。

「へってる・・?」って。

「下がってる・・・?」って。

「水を足しとく・・・?」って。

(おいおい・・・足すな 足すな・・・)









目で見た現象と・・・

すでに獲得した知識を活用して・・・

ああだ こうだと言いながら・・・

新たな「知」を獲得しようとしていたんです。











" 4年生 理科で・・・

 「知」が創造される・・・

 その瞬間に出会った。 "というお話でした。







この時間の最後。

ひとりの男の子がつぶやいたんです。

「デジタルじゃない体温計って・・・

 これとおなじしくみで・・・

 できてるんじゃないか・・・?」って。


そのときね・・・

たくさんの子の目が・・・

きらっと光ったんです。

(きみら・・・なかなかやるじゃん)



2025年12月2日火曜日

" 「全校ふれあい祭り」で・・・ "というお話

きのうのことです。

12月1日(月)・・・










5校時の体育館・・・

「全校ふれあい祭り」を盛大に開催したんです。









6年生が企画してくれて・・・

毎年恒例となってるこの行事。









今年度はね・・・

なんとですよ・・・

「名刺交かん」からはじまったんです。









うんと う~んと・・・

おたがいに知り合おうっていうことで・・・

あらかじめ準備された名刺には・・・

「すきなもの」とか・・・

「一言メッセージ」とか・・・

自分を知ってもらうためのことばが・・・

こころをこめて手書きされていて・・・


なまえとメッセージを伝えながら・・・

みんなで名刺を交かんしたんです。









私も張り切って名刺をつくって・・・

いざ・・・

ちょっと どきどきのそのとき・・・

おとこの子が・・・

一番乗りで声をかけてくれたんです。


「校長先生・・・

 よろしくお願いします。」って。


(よかったぁ・・・

 きみぃ 名刺を交かんしてくれてありがとう。)

(みんなにスルーされたら・・・

 ちょっとさみしいかもって・・・

 まじで心配してたんだぁ・・・)











みんなが準備していた10枚の名刺は・・・

あっという間になくなったけれど・・・

そのあとも・・・

ことばでだけでのあいさつが・・・

交わし続けられていたことが・・・

私はとってもうれしかったんです。

(さすが みんなだよ。)





そのあとの「じゃんけん列車」ではね・・・

じゃんけんがくりかえされるたびに・・・










列車がどんどんつながって・・・

最後にはみんなで長~い列車になったんです。











最後は「フラフープくぐり」の競争。


なかよし班ごとに手をつないでね・・・

フラフープをくぐっていったんです。









ゴールした班のおともだちは・・・

つぎつぎに・・・

「わーい わーい」とよろこんでいたけれど・・・









ほんとはね・・・

みんなで手をつないで・・・

互いのぬくもりを感じ合ってるんだっていう・・・

6年生のおにいさんおねえさんの・・・

あたたかいもくろみに・・・

一人残らず まんまと はまっていたんです。














名刺交かんでことばと名刺でつながって・・・

じゃんけん列車で肩と手のひらとがつながって・・・

フラフープくぐりで手と手がつながって・・・









最後にはね・・・

全校のみんなのこころとこころが・・・

しっかりとつながってんだっていうことが・・・











おしまいの・・・

なかよし班ごとの振り返りのときの・・・

みんなの様子からようくわかったんです。










" 「全校ふれあい祭り」で・・・

 今年もみんなのこころが・・・

 ひとつにつながった。 "というお話でした。


(会がおわったら・・・

 6年生がつくった花道を・・・

 みんなでとおって教室にもどってった・・・。)

 (6年生・・・ほんとありがとう。)











ところで・・・

「ぼくは今 どこに座っているでしょうか・・・?」

(きみぃ・・・)



2025年12月1日月曜日

" タグラグビー大会 優勝に想う "というお話

いよいよ今日から12月。


昨日11月30日(日)のことです。

倉吉市営ラグビー場でね・・・

タグラグビーの大会が開催されたんです。












1年生から6年生まで・・・

打吹小学校のたくさんのラガーマンたちは・・・

思いっきりタグラグビーをエンジョイしたんです。









ラグビーはね・・・

う~んとたのしいんです。










だから・・・

みんなが夢中になっちゃうんです。










そして・・・

失敗したおともだちを・・・

だれも責めたりしないし・・・

 " あの子のせいだ・・・"なんて・・・

思うことすらないんです。











なんでだろね。

それはね・・・

ラグビーをしていると気がつくんです。











" 自分ひとりの力じゃなにもできないんだ。"って。









" スーパープレーができる子が・・・

 ひとりいたところで・・・

 ラグビーではあまり意味がないんだ。"って。









" 足がむちゃくちゃ速い子ばかりいるチームが・・・

 ゲームで必ず勝つとは限らないんだ。"って。








" だって・・・

 どんなに足の速いひとのスピードよりも・・・

 パスの方がはるかに速いんだから。"って。


" パスされて空中にあるボールに・・・

 うしろから追いつくひとなんて・・・

 見たことないんだから。って。









そしてね・・・たどりつくんです。

" こころをひとつにして・・・

 なかまの動きを見て考えながら・・・

 今 チームにとって・・・

 どんな動きをすることが・・・

 一番たいせつなのかということを・・・

 考えながらプレーするのがラグビーなんだ。"って。











" なかまと・・・

 こころを合わせるって・・・

 こういうことなんだ。"って。









だから ラグビーって・・・

足の速い子もそうじゃない子も・・・

運動が得意な子もそうじゃない子も・・・

ラグビーを・・・

したことがある子もそうじゃない子も・・・

あっという間に・・・

ラグビーが大好きになっちゃうんだって思うんです。














上学年中心の「打吹ヨコズナーズ」はね・・・

この大会で優勝して・・・

1月に広島県で開催される中国大会に・・・

3年連続で駒を進めることを決めたんです。










打吹小学校開校から3年間。

このトロフィーは・・・

一度もこの学校の外へ出たことがないんです。








開会式で一度返還するんだけど・・・

また持って帰ってくるんです。









私はね・・・

ほんとうに思っているんです。










" 優勝トロフィーのねうちって・・・

 とても大きいけれど・・・

 みんなでラグビーをエンジョイできることって・・・

 おなじくらいにねうちのあることなんだ。"って。










" おなじようにラグビーが大好きな・・・

 はじめて会ったおともだちと・・・

 いっしょにラグビーができることも・・・

 とてもすてきなことなんだ。"って。








" タグラグビー大会 優勝に想う "というお話でした。












ところで このおともだち・・・

学校では いろんなとこで・・・

まわっちゃってるおともだちだけれど・・・

ここでもまわりそうになっちゃってないか・・・?

(ま・・・反則じゃないからとめないけど・・・)