9月26日(金)。
午前10時08分。
非常ベルでスタート。
地震の避難訓練をしたんです。
ちょうど長い休み時間に発生の避難訓練です。
「今日 避難訓練をするからね。」とだけ・・・
みんなには伝えていたんだけれど・・・
"まさか・・・"の休み時間の訓練です。
(勘のいい子は・・・
予感がしていたかもしれないけれど・・・)
前田教頭先生が放送で言ったんです。
「揺れがおさまりました。」って。
「体育館に避難してください。」って。
この放送を合図に・・・
じいっと身体を低くして・・・
安全を確保していたみんながね・・・
「さっさっさっさ・・・」って・・・
つぎつぎと体育館へ避難してきたんです。
体育館であそんでいたおともだち・・・
テラスであそんでいたおともだち・・・
教室ですごしていたおともだち・・・
音楽会の練習で音楽室にいたおともだち・・・
つぎつぎに集まってきたんです。
集合をおえたみんなに私はね・・・
ちょびっとだけお小言を言ったんです。
「休み時間をたのしんでいたから・・・
ちょっとお話ししちゃったね。」って。
「休み時間でくつろいでいたから・・・
ちょっと笑顔が出ちゃったね。」って。
「つぎのときは気をつけようね。」って。
「今日よりも緊張しようね。」って。
「ほんとうの地震がきたら・・・
超ド緊張なんだから。」って。
「どきどきしちゃっていても・・・
泣きそうになっちゃっていても・・・
こわくてこわくてしかたなくなっちゃっていても・・・
必ずみんなでたすかるためにね。」って。
そしてね・・・
つぎにおねがいをしたんです。
「もしも おっきな地震が・・・
学校じゃない場所で・・・
ひとりぼっちでいるときにやってきたら・・・
どこに避難すればよいのか・・・
おうちのひととお話ししておこうね。」って。
「どこに避難して待っていたら・・・
おうちのひとと出会えるのか・・・
おうちのひとと打ち合わせをしておこうね。」って。
「大地震のあと・・・
ずうっとひとりぼっちは・・・
きっと ずいぶん心細いよね。」って。
思っていたんです。
" たいせつなみんなのいのち・・・
ひとりとして・・・
失うことがあってはならないんだ。"って・・・
" 避難訓練・・・絶対にたすかる "というお話でした。
ところで 私はね・・・
このふたつのシーンにこころを打たれていたんです。
ひとつ目。
1年生の背中に・・・
そっと手をあてながら避難する6年生。
(ありがとう。
そして・・・このような光景が・・・
ここだけではなかったこと 私は知っている。)
ふたつ目。
避難訓練・・・
みんなの安全のためにと・・・
真剣勝負のふたりの先生のすがた。
(ありがとう。
そして・・・
このふたり以外の先生のすがたもきっとこうだった。)