9月18日(木)。
2年生の教室。
図工でね・・・
粘土をしていたんです。
どうやら 夏の思い出を・・・
粘土であらわしているようなんだけど・・・
ただの「粘土あそび」とはちがっていて・・・
「ころころ」・・・「すりすり」・・・
「トントン」・・・「ぐにゃ」っていう・・・
「わざ」をつかうんだって。
それと・・・
「からだの動きがわかるようにする」っていうことも・・・
大事なんだって。
図工のおべんきょうだからね。
ゲームセンターやわんこそば・・・
ペットのわんちゃんに錦帯橋・・・
サッカーでシュートをするひとに・・・
ピアノを弾くひと・・・
みんなが むちゅうになって・・・
「ころころ」したり・・・「すりすり」したり・・・
「トントン」したり・・・「ぐにゃ」したり・・・
とってもたのしそうだったんです。
こうなると・・・
私はしずかにしていられないんです。
このおともだち。
「アクアスに行ったから・・・
アクアスの粘土をつくります。」って。
たずねたんです。
「ということは・・・
このかわいいのはシロイルカでしょう。」って。
「かわいいから わかる・・・」って。
かえってきたんです。
「これはアクアスですわったイスです。」って。
(あ・・・たしかに・・・イスだ・・・)
(きみとおなじように やさしい感じのイスだね。)
このおともだち。
「おうちの庭でプールに入ったから・・・
そのときのことを粘土でつくります。」って。
できあがった作品を見るとね・・・
そのとき どれだけたのしかったのかが・・・
ようくようくわかったんです。
そこにはね・・・
まるでジオラマのような・・・
ほのぼのとした世界が広がっていたんです。
(きみ・・・
このとき ものすごくたのしかったんだよね。)
(にじみでているよ・・・たのしさ。)
このおともだち。
10分くらいまえには・・・
「ピザをつくります。」って言ってたから・・・
声をかけたんです。
「お・・・ピザがどんどんできているね。」って。
「まわりにウインナーがのっかってるね。」って。
かえってきたんです。
「やっぱり・・・温泉に変えました。」って。
「これはピザじゃあありません。」って。
(いいですか みなさん・・・
まちがえちゃだめですよ・・・これは温泉ですよ。)
さらに5分後。
" どらどら?・・・
温泉のできぐあいはどうかな?"って思って・・・
行ってみてびっくりしたんです。
なんとですよ。
粘土板が温泉のお湯を表していて・・・
おへそから下は表現してないんです。
粘土でお湯につかっているひとを表現するのに・・・
こんなふうにするひとは・・・
おとなの中にもそうそういないんです。
これは芸術なんです。
そのまたさらに5分後。
またまたびっくりしたんです。
なんとですよ・・・
温泉にふたり目もつかっていたんです。
うれしくなっちゃって声をかけたんです。
「これはアートですね。」って。
かえってきたんです。
「これはいとこです」って。
" 子どもはアーティストである "というお話でした。