2025年7月17日木曜日

" 2年生が経営している会社 "のお話

7月17日(木)。

2年生の教室。










算数のおべんきょうをしてる・・・

みんなをながめていて・・・

「はたっ」と気がついたんです。

「はたあぁっ」とです。


教室のうしろのかべに・・・

「会社コーナー」があったんです。


" いったいなんの会社なんだろ・・・?"

そんなことを思いながら・・・

そのコーナーを見てみたんです。








そこにはね・・・

たくさんの「おしらせ」が・・・

張り出されていたんです。










「ちゃんとさくせんをつかってね。」


(さくせん・・・?)

(いったい なんのことなんだ・・・?)










「プリントには・・・

 ちゃんとなまえをかいてください。」


(プリント・・・?)

(この会社はプリントをつくっているのか?)

(しかも・・・プリントには・・・

 ちゃんとなまえを書かなくちゃならないんだぞ)

(「ちゃんと」だぞ・・・

 わりと強いメッセージだぞ・・・)










「べんきょうしてないのに・・・

   シールをとらないでね。」


(べんきょう・・・?

 ・・・そして シール・・・?)

(もしかして この会社は・・・

 教師が経営してるのか・・・?)








「やってくれたら・・・

 しいるをあげます。」


(「しいる」・・・

 やはり経営は教師ではないな・・・)

 教師は「しいる」とは書かないもんな・・・。)









で・・・

「べんきょう」ってなんなんだろ?って・・・

そう思って棚の上を見てみると・・・

「べんきょうのプリント」


(お・・・?)

(教師ではないひとが・・・

 経営する会社が提供する・・・

 おべんきょうのプリント・・・?)










じゃあ~ん・・・

かごの中にたっぷり・・・。









その中の1枚。

「アの点とほかの点を直線でむすびましょう。」

「アから10センチの長さの直線はどれですか。」


(おいおい・・・子どもの字だぞ・・・)

(しかも・・・

 「アの点とほかの点を直線でむすびましょう。」って・・・

 すでにむすんであるじゃないか・・・

 まあ いいけど・・・)











ところで・・・

これらのプリントを・・・

やりとげたらもらえるシールはこれらしい。

かわいっ


(これはほしいわ・・・)

(これがもらえるなら がんばれるわ・・・)









ほかにもね・・・

折り紙のくまさんやいちごに・・・






おえかきしてあるカード・・・

まるで本物みたいな手作りのキャンディ。








思っていたんです。


" こんなにもちっちゃな子どもたちが・・・

 一生けんめいに経営する会社が・・・

 クラスのおともだちに・・・

 おべんきょうのプリントを提供する・・・



 


 



そして・・・

たくさんの手作りのごほうび。





 




この会社の経営者もすごいけれど・・・

 手作りのごほうびを・・・

 「そんなのいらないからやらない・・・」なんて・・・

 そんなことをだれひとりとして言わない・・・

 この教室のみんなって・・・

 ほんとうにすごいね。"って。








" こういうのを・・・

 「文化」って言うんだよね。"って。








" 2年生が経営している会社に見る・・・

 この教室の「文化」 "のお話でした。











午後。

職員室にもどってきた・・・

大西先生に・・・

例の会社のなまえをたずねたんです。


あの会社ってね・・・

「べんきょうとしょ会社」っていうんだって。

なまえも文化的だね。










そうそう・・・それと・・・

「ちゃんとさくせんをつかってね。」の・・・

「さくせん」・・・









今ではたくさんの葉をつけた・・・

「おべんきょうの木」に書いてある・・・

みんながおべんきょうで発見した・・・

たくさんの「さくせん」や「わざ」のことなんだって。

超文化だね。


ほんっと いとおしいみんなだね。