いつも思っている。
うんと前から思っている。
" 1学期の終わりは・・・
2学期の始まりとの重なりの中にあるんだ。"って。
このことは・・・
体育の学習に出るときの・・・
衣服の脱ぎ着とおなじ構造をしてるんだって思う。
なし崩し的に脱ぎ散らかして・・・
体育に出かける。
体育を終えて・・・
教室で着替える。
シャツがない・・・。
掘り出すようにようやく見つける。
頭からかぶる。
手の出る場がない。
いらいらする。
もっとすごい子になると・・・
裏の襟もとに着いてるタグが・・・
のどもとに見えてる。
「うらっかえしの後ろ前」。
・・・究極の混乱。
(あ・・・次元と次元・・・)
ズボン。
いつもおしりのポケットに入れていた・・・
ハンカチがない。
(・・・峰・・・)
それどころかポケットすらない。
よくみると・・・おへその左下にポケット。
後ろと前が逆・・・。
恥ずかしくって 手で押さえたまま動けない。
自分で気づくことができればまだよい方で・・・
おともだちから・・・
「あ!ポケットが前にある。」なんて・・・
指をさされようものなら・・・
開き直って・・・
「自分のズボンは・・・
買ったときからこうだったから・・・」って・・・
そう言うしかない。
(だれも信じないのに・・・)
靴下なんか・・・
ぐるっとぬいだものだから・・・
うらっかえしになっちゃって・・・
そのまま穿くと つま先の左右にひげが出てる。
まるで「なまず」。
1学期を・・・
衣服を脱ぎ散らかすように終えるということは・・・
2学期をこんなふうに始めるということ。
かたや。かたやです。
体育に出かける前・・・
脱いだ衣服をたたんで・・・
手でアイロンをかけるように生地をのばす。
「ぱんぱん」する。
ととのえる。
そろえておく。
体育を終えて教室で着替える。
シャツは開くと・・・
胸のマークがこちらを向いていて・・・
自分と向かい合わせになってる。
確認してひるがえらせて袖をとおす。
ズボンもしかり。
靴下は・・・
「なまず」になんかなることの方がむずかしい。
どれも手でアイロンをかけて・・・
「ぱんぱん」してあるから・・・
しわだってない。
「THE みだしなみ」。
すべてが準備オッケーの状態。
新しい服だとか・・・
流行りのデザインだとか関係ない。
そもそも うつくしさは別のところに存在する。
そうそう それと・・・
学年や発達段階・・・
あるいは個々の特徴などによって・・・
やり方にちがいがあったってよい。
ちっちゃな手を大きな手で包んで・・・
「いっしょにやってみよ。」ってお話ししてやる。
包んだ手をつかって・・・
「こうやって・・・こうして・・・
ここまできたら・・・」って動かしてやる。
そこからそおっと手をはなして・・・
「手でアイロン・・・ぱんぱん。」って・・・
ことばで最後はコントロールしてやる。
そして・・・
「できたねえ。」って言ってやる。
それでよい。
大きい学年のおともだちには・・・
大きい学年のおともだち用のやり方もあるはず。
1学期を・・・
「学び」も「くらし」もふくめて・・・
きちっとたたみ・・・
こころもふくめてととのえる。
ものもこころも ととのえておくということは・・・
2学期をこんなふうに始めるということ。
(峰 次元 峰・・・
ぐうっと移って・・・峰 次元・・・
ううん見えにくいけど・・・次元と峰っと)
お手本はユニクロ。
つねにお店の方がやっていらっしゃる。
「たたんでそろえて・・・ぱんぱん」。
身体がとけそうになるほどに・・・
灼熱の学期末の下足箱。
うつくしくそろえて入れられた・・・
全校のみんなのくつを見ながら・・・
私はそんなことを考えていた。
" 1学期の終わりは、2学期の始まりとの重なりの中にある・・・
そしてそれは・・・
『体育の学習に出るときの衣服の脱ぎ着』と似ている "というお話でした。
みんな・・・えらいね。
児童玄関のくつ箱を見てびっくりしたよ。
打吹小学校のみんなに・・・
とびっきりの夏休みと・・・
大飛躍の2学期がやってきますように。