2025年6月16日月曜日

" はじまりは小さなほころびから・・・ "というお話

 6月16日(月)。

今日も てくてく てくてくと・・・

学校を歩いていたんです。


気持ちよく・・・

蒸し暑いけれど・・・こころはかるく。











で・・・。

" はっ"っと思ったんです。


" じわっと・・・

 ほんのじぃわぁっと 春とはどこか・・・

 けれどなにかが・・・

 たしかに変わってきてるような・・・"って。



もちろん・・・

うれしい大成長として・・・

変わってきたことも山ほどある一方で・・・


" ちょっと残念だな・・・"って・・・

そう思っちゃうことは・・・

ほんの少しだけれどあるんです。



そんな ちょっぴり残念なことにかぎって・・・

その変化は・・・

気がつかないくらいにゆっくりのスピードで・・・

まるで・・・かたつむりが動くくらいの・・・

ゆっくりとしたスピードで変わっていくんです。





そんなときにはね・・・

やっぱり声をかけなくっちゃいけないんです。


ちょっとだけ・・・

耳が痛いお話になるかもしれないけれど・・・

声をかけなくっちゃいけないんです。


みんなのことがたいせつだからです。

みんななら・・・

「あ そうだった・・・」って・・・

すぐにわかってくれるからです。



声をかけて・・・

そのかたつむりを止めなくっちゃならないんです。

ほおっておいたら・・・

そのスピードはどんどん速くなっちゃって・・・

チーターよりも速くなっちゃって・・・

だれにも止められなくなっちゃうから。

だから・・・その前に。

たいせつなみんなだから・・・。






ちょっと聞いてほしいんです。

声をかけたいんです。


おべんきょうしているときに・・・

ぞうりが・・・

おもちゃになっちゃっていませんかぁ・・・。






もっとすごいことになると・・・

おべんきょうじかんなのに ぞうりが・・・

おでかけしちゃっていませんかぁ。







いつも美しくかけられていたぞうきんが・・・

落っこちたままになったりしていませんかぁ。








テラスのかたすみで・・・

捨てられたマスクが泣いていたりしませんかぁ。









いつもそろえて入れられていた下履きのくつが・・・

くつばこから飛び出して・・・

砂がぱらぱらと落っこちていませんかぁ。







くつばこのすみっこで・・・

丸められたくつ下が・・・

ねっころがっていませんかぁ。









学校からかりた傘が・・・

返されることなく・・・

いつまでも自分の傘立てで・・・

ひとりぼっちになってはいませんかぁ。








ろうか・・・。

フックから落っこちた水泳道具のふくろが・・・

だれからもたすけられることなく・・・

いつまでも床でほこりにまみれていませんかぁ。







だれもいないろうか・・・

こうこうと蛍光灯がともっていませんかぁ。









2時間以上前に・・・

おべんきょうがおわって・・・

だれもいなくたったはずのおへや・・・

エアコンがぶんぶんと全力で・・・

空っぽのおへやを冷やしていませんかぁ。








そして・・・

これが一番こわいことなんだけれど・・・


そのことが当たり前の光景になりかけていて・・・

だれも気にしなくなりかけてなんかいませんかぁ。




どんなに立派なものでも・・・

崩壊や荒廃はいつも・・・

とってもちいさなほころびから始まるものです。


がんばろ。

打吹小学校のみんななら大丈夫だから。

みんなでがんばろ。

「かーくん」も「もーくん」も・・・

伯桜鵬も・・・

みんな応援してくれているんだから。


おとなも子どももです。

おとなも子どもも。








" はじまりは小さなほころびから・・・ "というお話でした。





もどった校長室。

私のつくえの上。

(おい・・・やばいことじゃん・・・。)

(ティッシュまで出しっぱなしじゃん・・・。)

(・・・私もがんばろ・・・。)