2025年3月7日金曜日

" 全校朝会・・・「画竜点睛」"というお話

3月7日(金)。














朝の体育館。
今年度最後の全校朝会で・・・
私はね・・・
「画竜点睛(がりょうてんせい)」のお話をしたんです。







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昔のお話だよ。
う~んと昔のお話だよ。











中国に 絵の名人がいてね・・・
竜の絵を描いていたんだって。










その絵があまりにも上手なものだから・・・
たくさんのひとが・・・
「上手だね。」
「ほんとに空に舞い上がっていきそうだね。」って・・・
そうお話ししたんだって。






絵の名人はね・・・
「まだ舞い上がらないよ。」
「舞い上がるのは・・・
 最後の最後に・・・
 目を描き入れたときだよ。」って・・・
みんなにそうお話ししたんだって。






いよいよ・・・
竜の絵がほとんどできあがって・・・
最後に目を描き入れたとき・・・
大勢のひとが見ているその前で・・・
竜は空高く舞い上がっていたんだって。







竜の目をていねいに描くことって・・・
最後の最後にする・・・
とってもたいせつなことだったんだね。







このお話からできたことばをね・・・
「画竜点睛」っていってね・・・







「最後の最後に・・・
 こころを込めてする・・・
 肝心のたいせつな仕上げ」っていう意味なんだって。







ところでね・・・
みんなが学校にやってくるのは・・・
6年生はあと5回。
1年生から5年生のみんなはあと10回。

いよいよ・・・
最後の仕上げのときがきたね。







昔 中国にいた・・・
絵の名人は・・・
最後に竜の目を入れたよ。

みんなは・・・
仕上げにどんなことするんだろうね。
考えてみてほしいなって思っているよ。







みんなにとっての・・・
たいせつな「画竜点睛」を見つけてみてね。





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全校朝会がおわったあとの1年生の教室。
ホワイトボードには・・・
「画竜点睛」の文字。
















1年生のおともだちの口からは・・・
「竜の目・・・」
「竜の目・・・」
「mmm・・・竜の目・・・」

考えてくれていたんです。
きっと・・・
自分にとっての「竜の目」を。












打吹小学校にはいるんです。

なんだか・・・
上手にお話しすることはできなかったけれど・・・
お話をズバッと受け止めてくれる・・・
たのもしい子どもたちが。






そして そこには・・・
教室の中に・・・
そうした土壌と風土とを・・・
ていねいに作り上げてくれる先生たちが。








きっと 今朝・・・
いくつもの教室で・・・
「竜の目・・・」
「竜の目・・・」ってつぶやく声が・・・
聞こえていたんだって思うんです。












" 全校朝会・・・「画竜点睛」"というお話でした。








そうじの時間。
1年生のおともだちが・・・
立ち上がって声をかけてくれたんです。

「校長先生・・・
 わたしを2年生にしてくれる?」って。














すぐに思ったんです。
" 大西先生がきっとお話ししたんだな。"って。

「『竜の目』を・・・
 しっかりと入れることができた子にはね・・・
 校長先生が・・・
 『4月になったら2年生になってよいです。』って・・・
 きっと そう言ってくれると思うよ。」って。