2025年2月21日金曜日

" 日本で一番 あたたかいおへや "というお話

 2月20日(木)のことです。

雪がさらさらとふって・・・

さむくて さむくて・・・

しかたがなかった日のこと。










校舎の白と・・・

雪をふくんだ雲の白と・・・

舞う雪の白とが・・・

ほんと混ざり合っちゃって・・・

ちょっとだけ輪郭がわかりにくかった日のこと。








お昼の多目的室。

1年生と6年生がね・・・

いっしょに給食をたべていたんです。











入学してもうすぐ1年がたつ1年生と・・・

卒業まであと15回の登校となった6年生。







手に持っている牛乳パックが・・・

" ほんとにおなじ大きさなのかな? "って・・・

そう思ってしまうくらいに・・・

手の大きさがちがうふたつの学年。








そこにはね・・・

1年生のことを・・・

いとおしそうに見つめる6年生と・・・







6年生に見守られて・・・

安心しきったようにパンをほおばる・・・

1年生がいたんです。







どの顔も・・・

とってもおだやかで・・・









1年生のおともだちにね・・・

話しかけてみたんです。

「6年生といっしょに給食うれしいね。」って。

かえってきたんです。

「おいしいです。」って。








つぎつぎと話しかけたんです。

「6年生やさしいね。」って。

「むこうにきみのおねえちゃんがいるよ。」って。

「6年生がこっちを見てるよ。たのしいね。」って。

「おへやがいつもとちがうね。」って。








みんながね・・・

えがおでお話ししてくれたんです。

「やさしいです。」って。

「おねえちゃんは 今はいいです。」って。

「ちょっとはずかしいです。」て。

「6年生といっしょに給食だから。」って。










私はね・・・

気がついていたんです。


そんなやりとりを・・・

私が1年生のおともだちとしているあいだ・・・







6年生のおにいさんおねえさんはね・・・

しずかに・・・

にっこりとほほえんで・・・

じいっと1年生を見守っていたんです。











そんなことを感じながらね・・・

私は考えていたんです。







" 1年生と6年生・・・

 この子たちは5年後・・・

 小学6年生と高校2年生なんだもんな・・・

 これくらい感じがちがっていて当然だよね。"って。








" 1年生のみんな・・・

 5年後・・・

 こんな6年生になるんだよ。"って。








" 雪がふりしきるこの寒い日に・・・

 この多目的室は・・・

 日本で一番あたたかいおへやにちがいないな。"って。







" 日本で一番 あたたかいおへや "というお話でした。











ところでね・・・

この1年生と6年生との会食・・・

1年生から6年生におねがいをして・・・

それが叶ったんだって。

(「あたたかい」というよりも・・・

  ・・・南国級に「あつい」ね。)








1年生のみんな・・・よかったね。

6年生のみんな・・・

  ・・・もうすぐ卒業しちゃうんだね。