2月20日(木)のことです。
雪がさらさらとふって・・・
さむくて さむくて・・・
しかたがなかった日のこと。
校舎の白と・・・
雪をふくんだ雲の白と・・・
舞う雪の白とが・・・
ほんと混ざり合っちゃって・・・
ちょっとだけ輪郭がわかりにくかった日のこと。
お昼の多目的室。
1年生と6年生がね・・・
いっしょに給食をたべていたんです。
入学してもうすぐ1年がたつ1年生と・・・
卒業まであと15回の登校となった6年生。
手に持っている牛乳パックが・・・
" ほんとにおなじ大きさなのかな? "って・・・
そう思ってしまうくらいに・・・
手の大きさがちがうふたつの学年。
そこにはね・・・
1年生のことを・・・
いとおしそうに見つめる6年生と・・・
6年生に見守られて・・・
安心しきったようにパンをほおばる・・・
1年生がいたんです。
どの顔も・・・
とってもおだやかで・・・
1年生のおともだちにね・・・
話しかけてみたんです。
「6年生といっしょに給食うれしいね。」って。
かえってきたんです。
「おいしいです。」って。
つぎつぎと話しかけたんです。
「6年生やさしいね。」って。
「むこうにきみのおねえちゃんがいるよ。」って。
「6年生がこっちを見てるよ。たのしいね。」って。
「おへやがいつもとちがうね。」って。
みんながね・・・
えがおでお話ししてくれたんです。
「やさしいです。」って。
「おねえちゃんは 今はいいです。」って。
「ちょっとはずかしいです。」て。
「6年生といっしょに給食だから。」って。
私はね・・・
気がついていたんです。
そんなやりとりを・・・
私が1年生のおともだちとしているあいだ・・・
6年生のおにいさんおねえさんはね・・・
しずかに・・・
にっこりとほほえんで・・・
じいっと1年生を見守っていたんです。
そんなことを感じながらね・・・
私は考えていたんです。
" 1年生と6年生・・・
この子たちは5年後・・・
小学6年生と高校2年生なんだもんな・・・
これくらい感じがちがっていて当然だよね。"って。
" 1年生のみんな・・・
5年後・・・
こんな6年生になるんだよ。"って。
" 雪がふりしきるこの寒い日に・・・
この多目的室は・・・
日本で一番あたたかいおへやにちがいないな。"って。
" 日本で一番 あたたかいおへや "というお話でした。
ところでね・・・
この1年生と6年生との会食・・・
1年生から6年生におねがいをして・・・
それが叶ったんだって。
(「あたたかい」というよりも・・・
・・・南国級に「あつい」ね。)
1年生のみんな・・・よかったね。
6年生のみんな・・・
・・・もうすぐ卒業しちゃうんだね。