2025年1月27日月曜日

" 緊張する? ・・・卒業記念写真 "というお話

1月27日(月)。

午前10時すぎの体育館。


いよいよ・・・この日。

卒業記念写真の撮影。










あと・・・

32回登校したら・・・

卒業しちゃう6年生。


ひとりの欠席もなく・・・

みんなでそろって撮影したんです。








写真屋さんが・・・

「はい 撮りますよう。」って・・・

そうおっしゃるまで私はね・・・

たずねてまわっていたんです。









「ねえねえ・・・

 卒業記念写真とるのって緊張する?」って。

「卒業の写真なんだよね・・・緊張する?」って。

「あああ・・・どきどきするよね・・・

 やっぱり緊張する?」って。

「ところでさ・・・

 校長先生はちょっとどきどきするよ・・・

 おなじでしょ・・・緊張するよね。」って。








ところがね・・・

「緊張します。」ってこたえた6年生はね・・・

ひとりもいなかったんです。








かえってきたんです。

「緊張しないです。」って。

「たのしいです・・・

 みんなで写るんだから。」って。










ひな壇にならんだ・・・

みんなをながめていてね・・・

私は気がついたんです。


写真におさまろうと・・・

うしろにならんだ先生たちの方がね・・・

かっちかちに緊張していたんです。












お昼やすみの校長室。

やってきてくれた6年生とお話ししたんです。


「白桜鵬・・・すごかったね。」って。

「ねえねえ 座右の銘おしえて?」って。

「ところでさ・・・

 なんで卒業記念写真とるとき・・・

 みんな緊張しなかったんだろ?」って。








かえってきたんです。


「まだ卒業っていう実感がないんです。」って。

「3月くらいになったら・・・

 ピンとくると思います。」って。

「だからまだ・・・

 緊張しないんだって思います。」って。

「今はまだ・・・

 卒業までにやらなくっちゃいけないことに・・・

 がんばっています。」って。








よおくわかったんです。


6年生にはまだまだたくさん・・・

がんばらなくっちゃならないことや・・・

がんばりたいこと・・・

力をつけたいことや・・・

向上していきたいこと・・・

そして・・・

もっともっと これまで以上にすばらしい・・・

なかまをめざしつづけること・・・

そんなたくさんことでいっぱいの・・・

まっただなかにいるんだっていうことが。









6年生のお顔をながめながら・・・

思っていたんです。


" とってもいいことだな。"って。

" みなさんは・・・

 まだまだ「おしまい」なんて・・・

 これぽっちも思っていないんだね。"って。


" 緊張する? ・・・

 それともまだしない? ・・・

 卒業記念写真 "というお話でした。









ところでね・・・そのお昼やすみ。

6年生が私にたずねたんです。


「校長先生・・・ 卒業式の日 泣く?」って。


こたえたんです。

「前の晩に泣いてからくるよ。」って。


かえってきたんです。

「ありがとう」って。

「卒業してからも 会いに来るからね。」って。


私はね・・・

前の晩どころか・・・

そのとき泣きそうになっていたんです。