2025年1月23日木曜日

" 「全力」からなにかが生まれる瞬間 "というお話

この時季としてはずいぶんあたたかな・・・

1月23日(木) 午前10時25分。


今年度最後の・・・

打吹山クロスカントリーをしたんです。










ものすごいやる気に満ちてる子。

あまり何も考えてなさそうな子。

「この日が来てしまいました」ってつぶやく子。


(おおお・・・

 お祈りしてる・・・)




そこにはね・・・

それぞれのスタート前の時間があったんです。

そして私は・・・

" それでいい。"って思ってるんです。




だからこそ・・・

それぞれの「育ち」や「成長」が・・・

かならず あるんだって思っているんです。








ちっちゃな学年のおともだちの中にはね・・・

スタート前から・・・

べそをかいてる子が 何人かいたんです。







そんなおともだちのもとに・・・

そおっと近づいていった先生がね・・・

おともだちをハグしながら言ったんです。


「いいんだよ。いい。」って。

「つらいの? クロカンつらい?」って。

「だよね だよね。わかる。」って。


「で・・・どうする?」って。









いよいよ・・・スタートのとき。

みんながいっせいに・・・

打吹山にすいこまれていったんです。








応援にきてくださった・・・

たくさんのおうちのみなさんが・・・

手を合わせるようにしながら・・・

みんなのゴールのときを待っていると・・・


そのときはきたんです。

ぞくぞくとゴールです。







胸を張ってのゴールです。

当然だって思うんです。

ひとり残らずがんばったんです。







私はね・・・うれしかったんです。

なきべそをかきながらスタートした・・・

あのおともだちも・・・

このおともだちも・・・

そのおともだちも・・・

みんな みんな・・・

そのなかにいたんだっていうことが。


なかにはね・・・

ゴールするときもまだ・・・

べそをかいていたままのおともだちもいたんです。










感動です。

そのおともだちはね・・・

スタートからゴールまで・・・

ずうっとべそをかきながら・・・

でも・・・

ずうっと全力を尽くしていたんです。





今日・・・

打吹山クロスカントリーのコースにはね・・・

このおともだちがそうであったように・・・

それぞれの「全力」があったはずなんです。


べそをかいてたおともだちも・・・

そうじゃないおともだちもです。







私はね・・・思っていたんです。

「全力」には・・・

それぞれのかたちがあるけれど・・・

どの全力からも・・・

新しいなにかがうまれるはずなんだって。







子どもたちがその瞬間に向き合って苦しんだとき・・・

「じゃ やめとこうか?」って・・・

そんなことばが必要なときもあるけれど・・・


「どうする?」って・・・

そんなことばが必要なときだってあるんだって。


そして・・・もしかするとね・・・

「いっちょ やってみるか!?」って・・・

せなかを押しながらの・・・

そんなことばが必要なときだって・・・

絶対にあるにちがいないんだって。








今日はね・・・

すべての子どもたちの「全力」から・・・

なにかが生まれるその瞬間に・・・

立ち会えたような気がしたんです。





" 子どもたちの「全力」から・・・

 なにかが生まれる・・・

 その瞬間に立ち会った。 "というお話でした。


(きょうだいだよー)

(ふたりともがんばったね)





みんながゴールして 学校にもどるとき・・・

泣きながらゴールしたおともだちの・・・

おうちの方がお話ししてくださったんです。


「先生たちが励ましてくださって・・・

 ありがとうございました。」って。


思っていたんです。

" お子さんは まちがいなく・・・

 つよくてやさしいひとに・・・

 成長されますね。"って。