2024年12月29日日曜日

" 打吹山におれいを言った。"というお話

冬休み第5日目の12月29日(日)。

2024年があと3日。

年の瀬を・・・

みなさま お元気におすごしでしょうか?










みなさんの・・・

しあわせいっぱいの2025年を・・・

お祈りしながら・・・

思い出していたんです。








ちょっぴり気温が低かったけれど・・・

" これが12月か・・・?"って思うほどに・・・

さわやかなおてんきのもとで開催した・・・

12月の「打吹山クロスカントリー」のこと。








この最高のおてんきに・・・

私はね・・・思っていたんです。

" 打吹山が応援してくれているね。"って。







「今日のクロカンもがんばります。」って・・・

朝から張り切っていた子。


" ほんとうは いやだなぁ・・・"って・・・

ちょっとつらい気持ちでいる子。


" 山道を・・・

 けがをしないように安全に走ることも・・・

 たいせつなおべんきょうなんだ。"って・・・

 慎重に・・・でも 懸命に足を進める子。


午前10時25分。

1年生から6年生まで・・・

さまざまな みんなの想いを・・・

さまざまな それぞれの「一生けん命」を・・・

打吹山は迎えてくれたんです。






そんなみんなのすがたを見ながら・・・

私はね・・・思っていたんです。



************

急な坂に網の目のように張った木々の根は・・・

何人の子どもたちの足を・・・

すべらないようにと守ってくれただろう・・・。








コースを覆う木の葉は・・・

何人の子どもたちの足を・・・

衝撃からまもってくれただろう・・・。








コースの脇にならぶ木立ちは・・・

何人の子どもたちを・・・

迷子にならないように導いてくれただろう・・・。








頂上まであと少しだということを知らせる・・・

この看板は・・・

いったい何人もの子どもたちのこころを・・・

励ましただろう・・・。








頂上に張り出した枝と木の葉は・・・

息を切らして駆け抜けていく・・・

何人の子どもたちに・・・

声援を送り続けただろう・・・。









打吹山の麓に抱かれた打吹小学校。


クロスカントリーのときにも・・・

こんなふうにみんなのことを見守ってくれる・・・

打吹山に・・・

私は感謝の念を抱かずにはいられない。






同時に・・・

ちょっぴりハードで・・・

ちょっぴりあぶなっかしい・・・

この「打吹山クロスカントリー」に・・・





いつもご理解とご協力をくださるだけでなく・・・

開催日には駆けつけて・・・

大きな声援を送ってくださる・・・

すべてのおうちのみなさま・・・

校区のすべてのみなさまに・・・

私は感謝の念を抱かずにはいられない。






ところで・・・

むちゅうで駆け抜けていくみんなは・・・

頂上から日本海が見えることに・・・

気がついていただろうか・・・。


【頂上から・・・

 日本海をのぞむ】






よおし・・・

3学期の「打吹山クロスカントリー」・・・

雪がふったら・・・

「雪見クロカン」っていうなまえにして・・・

雪景色をゆったりと眺めながら・・・

雪の打吹山を・・・

のんびりとみんなでハイキングしよう。






そして・・・

頂上からみんなで・・・

日本海を眺めよう。







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" 打吹山とすべてのみなさまに・・・

 おれいを言った。"というお話でした。







みなさま・・・

本年も大変お世話になりました。

来る年も打吹小学校をよろしくお願いします。

どうぞよいお年をお迎えください。



この日すれ違った・・・

はじめてお目にかかった地域の男性が・・・

中腹あたりで声をかけてくださったんです。






「ええことされますなあ。」って。

「子どもっていうのは・・・

 なんぼでもがんばるし・・・

 なんぼでも動きますけえなあ。」って。

2024年12月26日木曜日

" 越したい・・・越したくない "というお話

冬休み第2日目の12月26日(木)。

2024年も今日をふくめてあと6日。

まもなく年を越すんです。










" 2024年を・・・

 もう少しあじわっていたいな "っていう・・・

すぎていこうとしている一年への名残惜しさと・・・






" 2025年も・・・

 きっとすてきな一年になるんだから "っていう・・・

新しい一年への期待とが・・・

頭の中で入り混じっていたんです。








そうそう。

12月23日(月)のこと。








この日・・・朝から・・・

何人もの6年生がおしえてくれたんです。


「6時間目・・・年越しそばをたべるんです。」って。

「横山先生が打ったそばです。」って。

「ぜったいにおいしいんです。年越しそば。」って。







私はね・・・

はんこでついたようにこたえたんです。


「あ・・・じゃあ・・・

 においだけでもいいから・・・

 かぎに行きます。」って。


「あ・・・じゃあ・・・

 においだけでもいいから・・・

 かぎに行きます。」って。


「あ・・・じゃあ・・・

 においだけでもいいから・・・

 かぎに行きます。」って。









午後。

行ってみたんです。

家庭科室。







みんなね・・・

しあわせそうに・・・

おそばを食べていたんです。

年越しそば。







私はね・・・

そんなみんなを見ているだけで・・・

十分しあわせな気持ちになったんです。

においをかぐだけで十分だったんです。

(ほんとうに ほんとうなのか・・・?)








すぐにね・・・

声がかかったんです。

「校長先生・・・一杯どうですかぁ」って。


こたえたんです。

「え・・・? いいの いいの?」って。

(ほんとはねらっていたくせに・・・朝から)








その年越しそばをいただきながら・・・

思っていたんです。

" 年を越したいとか・・・

 越したくないとか・・・

 いろいろ考えていたけれど・・・






このすてきな6年生には・・・

 ますます輝く未来が待ってるんだから・・・

 迷わず2025年をたのしみに迎えよう。"って。



" 越したい・・・越したくない・・・

 けれど やっぱり・・・

 子どもたちの輝く未来が待っている・・・

 2025年へ「年を越したい」。 "というお話でした。



【どう見ても・・・

   一杯やってるようにしか見えない・・・

      このおともだち・・・

          実は・・・そば湯を飲んでいます】



2024年12月25日水曜日

" すべての子どもたちのもとへ・・・ "というお話

冬休み第1日目の12月25日(水)。

思い出していたんです。

昨日の終業式の日の・・・

すべての子どたちのことを。










終業式。

「2学期がんばったこと」を・・・

堂々と発表したおともだち。






発表するどのおともだちも・・・

そのすがたは凛としていてまぶしかった。






スクリーンの向こう側。

そんなおともだちのことを・・・

まるでその場にいるかのように・・・








真剣なまなざしで見つめる・・・

教室にいたすべてのおともだち・・・

だれもそっぽを向いてなんかいなかった。







離れ離れの・・・

オンラインであっても感じられる・・・

安心感と一体感とが そこにはあった。






教室。

学級活動の時間。








担任の先生のお話に・・・

熱心に耳を傾けるおともだち。

そして・・・その目。





冬休みを目の前にした・・・

ふわふわとしたうれしさと・・・

2学期 やり遂げたんだっていう・・・

ある種の達成感がそこにはあった。




いよいよやってきた・・・

つうしんぼを受け取る・・・そのとき。


担任の先生と・・・

つうしんぼの一点を見つめるおともだち。








担任の先生の目と・・・

ぴったりと目をあわせてそらさない・・・

おともだち。







ちょっとした照れくささとのたたかいの・・・

真っただ中にいるおともだち。

(それでいい。このことの厳かさを・・・

 よおくわかっている証拠なのだから。)







この瞬間の空気が私はすきだ。

ピーンと張りつめた独特の空間で・・・

それぞれの誠実さがむき出しになる・・・

この瞬間が。





みんなが帰っていっちゃうさみしい時間。

ひとりのおともだちが話しかけてきた。

「校長先生・・・

 サンタにほしいものを言うのわすれてたから・・・

 言っといてください。」って。


すかさずこたえた。

「伝えておくね。」って。

そして・・・

「でもね・・・ きっとサンタはくるよ・・・

 きみのもとにも。必ず。」って。






そう・・・きっとくる・・・

サンタはすべてのみんなのもとへ。







だって みんな・・・

この2学期もこんなにもがんばったんだから。


そしてね・・・覚えておくといいよ。

サンタからのプレゼントってね・・・

形あるものだけだとは限らないんだよ。


それは・・・

ことばだったり・・・まなざしだったり・・・

ぬくもりだったり・・・やさしさだったり・・・

さまざまな無形のものに・・・

すがたをかえて届くことだってあるんだよ。


それを人は・・・

「愛」だとか「慈しみ」だとかって・・・

そんなことばで表現するんだよ。

でね・・・

ここが肝心なんだけど・・・

それらは・・・

いくらお金を出しても買うことのできない・・・

かけがえのないものなんだぁ。

すてきだね。








12月25日。

今日・・・

打吹小学校のすべてのおともだちが・・・

そんな無形のものも含めたプレゼントを・・・

手にしているであろうことを信じてやまない。







" すべての子どもたちのもとに・・・

 サンタはやってくる。 "というお話でした。