冬休み第1日目の12月25日(水)。
思い出していたんです。
昨日の終業式の日の・・・
すべての子どたちのことを。
終業式。
「2学期がんばったこと」を・・・
堂々と発表したおともだち。
発表するどのおともだちも・・・
そのすがたは凛としていてまぶしかった。
スクリーンの向こう側。
そんなおともだちのことを・・・
まるでその場にいるかのように・・・
真剣なまなざしで見つめる・・・
教室にいたすべてのおともだち・・・
だれもそっぽを向いてなんかいなかった。
離れ離れの・・・
オンラインであっても感じられる・・・
安心感と一体感とが そこにはあった。
教室。
学級活動の時間。
担任の先生のお話に・・・
熱心に耳を傾けるおともだち。
そして・・・その目。
冬休みを目の前にした・・・
ふわふわとしたうれしさと・・・
2学期 やり遂げたんだっていう・・・
ある種の達成感がそこにはあった。
いよいよやってきた・・・
つうしんぼを受け取る・・・そのとき。
担任の先生と・・・
つうしんぼの一点を見つめるおともだち。
担任の先生の目と・・・
ぴったりと目をあわせてそらさない・・・
おともだち。
ちょっとした照れくささとのたたかいの・・・
真っただ中にいるおともだち。
(それでいい。このことの厳かさを・・・
よおくわかっている証拠なのだから。)
この瞬間の空気が私はすきだ。
ピーンと張りつめた独特の空間で・・・
それぞれの誠実さがむき出しになる・・・
この瞬間が。
みんなが帰っていっちゃうさみしい時間。
ひとりのおともだちが話しかけてきた。
「校長先生・・・
サンタにほしいものを言うのわすれてたから・・・
言っといてください。」って。
すかさずこたえた。
「伝えておくね。」って。
そして・・・
「でもね・・・ きっとサンタはくるよ・・・
きみのもとにも。必ず。」って。
そう・・・きっとくる・・・
サンタはすべてのみんなのもとへ。
だって みんな・・・
この2学期もこんなにもがんばったんだから。
そしてね・・・覚えておくといいよ。
サンタからのプレゼントってね・・・
形あるものだけだとは限らないんだよ。
それは・・・
ことばだったり・・・まなざしだったり・・・
ぬくもりだったり・・・やさしさだったり・・・
さまざまな無形のものに・・・
すがたをかえて届くことだってあるんだよ。
それを人は・・・
「愛」だとか「慈しみ」だとかって・・・
そんなことばで表現するんだよ。
でね・・・
ここが肝心なんだけど・・・
それらは・・・
いくらお金を出しても買うことのできない・・・
かけがえのないものなんだぁ。
すてきだね。
12月25日。
今日・・・
打吹小学校のすべてのおともだちが・・・
そんな無形のものも含めたプレゼントを・・・
手にしているであろうことを信じてやまない。
" すべての子どもたちのもとに・・・
サンタはやってくる。 "というお話でした。