2024年10月7日月曜日

" 一枚の写真・・・それを支えたもの・・・ "というお話

この一枚の写真。

私は この写真を見ると・・・

じーんとしてしまうんです。










というより・・・

この写真を撮ったとき・・・

私は うんと感動していたんです。


音楽会の前日の体育館。

本番で・・・

児童代表としておわりのあいさつをする・・・

6年生の女の子の練習シーン。


握っているのは・・・

大太鼓のばち。


ばちをマイクのかわりにすることを・・・

恥ずかしがることもなく・・・

ぎゅうっと握ってね・・・

いやがることもなく・・・

ひたすらに誠実な・・・

長い長いあいさつの練習をしていたんです。



本番。

あの大ホールでのそのあいさつは・・・

やっぱりりっぱで・・・

聞いているすべての人を惹きつけたんです。










私はね・・・

この女の子の・・・

ひときわ大きな成長の瞬間に・・・

立ち会えたことが・・・

とてもとてもうれしかったんです。






そしてもうひとつ・・・

わすれちゃいけないこと。


それはね・・・

こんなにも誠実なすがたを生み出す・・・

土壌が・・・

風土が・・・

文化が・・・

この打吹小学校にあることも・・・

おなじようにうれしいんです。







たとえば・・・

たくさんある中のたとえばです。




当日の朝・・・

トラックで運んでいただく楽器を・・・

体育館から運び出す作業をする6年生。








みなぎる気合いを・・・

ポーズで表してくれた・・・

カンフーレディ風の女の子。

(突き抜けた気合いが・・・

 ほんと気持ちよかった。)









お昼。

からあげが入っているおにぎりに・・・

わかりやすく「からあげ」って書いてあって・・・

おうちの方のあたたかさが伝わるおにぎり。

(そのあたたかな想いは・・・

 まちがいなくそのおともだちを包んだはず)









開会直前。

第一声のときを待つ進行役の男の子。

そして・・・

男の子の傍らに立つ横山先生。

(ふたりとも緊張してるのが・・・

         びりびりと伝わる)








子どもたちのステージを・・・

全力で支える先生たち。

(照明の下は暑く・・・

 みんなのこめかみは汗で光っていた)








客席で・・・

思わず指揮をする男の子。








リハーサル。

信頼するなかまと・・・

自然ににじみ出る笑顔。








すべてがおわって・・・。

全校のみんなが・・・

全校のみんなに・・・

「ありがとう」と「よくがんばったね。」の・・・

拍手とごあいさつをしたあと。


ほっとして・・・

一気にふきだした表情と・・・

達成感で満たされたすがた。









そんな光景のすべてが・・・

写真にはおさまりきらなかったすべてが・・・

土壌であり・・・

風土であり・・・

文化なんだって思ったんです。









" 一枚の写真・・・

 そして それを支えたもの・・・ "というお話でした。








でね・・・

私にはわかるんです。

おわりのあいさつをしてくれた女の子。

おうちでもきっと気持ちのこもった練習を、来る日も来る日も重ねていて・・・

そこには、写真にはおさめることのできない・・・

一生けんめいに聞いてあげる・・・

こころをこめて応援をしている・・・

おうちの方のすがたがあったんだっていうことを。