9月18日(水)。
午前9時30分の校庭。
ゆうべ・・・
中秋の名月をながめてたからなのか・・・
それともそんなこと関係ないのか・・・
校庭に・・・宇宙人。
(もしや・・・
ゆうべ月から地球に降り立ったんじゃ・・・?)
白い身体に・・・
白い顔・・・
手には・・・
白い炎を噴き出す何かを持って。
地球を燃やそうとしているのか・・・。
校庭には・・・
宇宙人が乗ってきたのか・・・
軽トラによく似た宇宙船。
宇宙船からのびたオレンジ色の管が・・・
宇宙人の手元の白い炎の出口までつながってる。
そこへ・・・
地球人がひとりやってきて・・・
あろうことか・・・
なにか話しかけてる。
(やめときなよ・・・地球人。)
(手に白い炎が出るものを持ってるんだぜ。)
お・・・!?
地球人は応援しているのか・・・?
・・・と思ったつぎの瞬間・・・
白い炎を噴き出すものを受け取って・・・
こんどは地球人がやってるぞ。
おしまいには・・・
宇宙人が・・・
地球人を応援していて・・・
協力しあってる。
私はね・・・
たいせつなことに気がついたんです。
" 協力してなにかをするのに・・・
宇宙人も地球人もないんだよな。 "って。
そして・・・
もっと気がついたこと。
それは・・・
「宇宙人」だと思っていたものは・・・
宇宙人みたいなかっこをした教頭先生だったってこと。
「地球人」だと思っていたものは・・・
地球人みたいなかっこをした横山先生だったってこと。
「軽トラによく似た宇宙船」だと思っていたものは・・・
軽トラだったってこと。
「白い炎で・・・
地球を燃やそうとしているんじゃ」と思ったのは・・・
校庭のこっち側に除草剤を撒いてくれていたんだってこと。
そして・・・
ここが肝心なんだけど・・・
こんなにも暑い日の・・・
こんなにも暑いときに・・・
子どもたちのことを思って・・・
あせだくになって力を合わせていた・・・
ふたりの先生が・・・
ここには いたんだっていうこと。
私はね・・・
こころの中でおじぎをしていたんです。
" ありがとう。"って。
" 自分ならできるかなぁ?"って。
" 宇宙人みたいなかっこをした教頭先生と・・・
地球人みたいなかっこをした横山先生が・・・
みんなのために・・・
協力してがんばった。"というお話でした。
*除草剤の散布に当たっては、熱中症警戒アラートが発令され子どもたちが外で遊ぶことができない日を選び、また、課外クラブの子どもたちが活動する範囲は後日とするなど、子どもたちの健康と安全に十分配慮しながら行ったことを申し添えます。
今夜は満月。
また眺めてみよう。
・・・宇宙人が降りてくるかもよ。
軽トラみたいな宇宙船に乗って・・・。