7月10日(水)。
朝8時30分。
2年生の教室。
みんながね・・・
国語のおべんきょうをしていたんです。
「あったらいいな こんなもの」のおべんきょう。
今日は・・・
" あったらいいなと思うものを考えよう "っていう・・・
とってもゆめのあるテーマだったんです。
私はね・・・
思っていたんです。
" しめしめだぞ・・・"って。
" これはおもしろいとこにでくわしたぞ。"って。
" おともだちは・・・
どんなことを考えるんだろな。"って。
はじめにね・・・
安本先生が言ったんです。
「先生はね・・・
こんなんあるといいなって・・・
思ったんだよ。」って。
「先生は小学生のとき・・・
うんと長いきょりを・・・
歩いて学校に通ったからだよ。」って。
だれかが言ったんです。
「空飛ぶひこうきだ!」って。
それをきいて・・・
べつのだれかが言ったんです。
「ひこうきが空を飛ぶのって・・・
あたりまえなんじゃない?」って。
「空飛ぶくつじゃないとおかしいんじゃない?」って。
私は・・・
もうこの時点で100%おもしろかったんです。
さあ・・・
いよいよ・・・
みんなが考える時間です。
みんなね・・・
一生けんめいに考えたんです。
顔を見てたらわかるんです。
表情がね・・・
刻々とかわるんです。
私は・・・
もうこの時点で120%おもしろかったんです。
そして・・・
ついに発表のとき・・・
みんな一生けんめいに説明したんです。
おとなの固いあたまでは・・・
とうてい考えられないような・・・
たのしいものが発表されたんです。
「みらいが見えるめがね」・・・
「アアスレチックの家」・・・
「子どもでも運転できるくるま」・・・
「しゃべってくれる本」・・・
「かってにべんきょうしてくれるロボット」・・・
「おかねがむげんに出てくるさいふ」・・・
・・・エトセトラ・・・
発表するたびにね・・・
やんや やんやの大喝采だったんです。
「それいい!」って。
「いいぞ いいぞ。」って。
「ほしい!ほしい!」って。
私はね・・・
そんなたのしい発表にね・・・
もうこの時点で150%おもしろかったんです。
そしてね・・・
私は追っかけていたんです。
おともだちが発表してる間・・・
それをよおく聞いて・・・
きらきらと・・・
めまぐるしく表情のかわるひとりのおともだちを。
このおともだちは・・・
ほんとに一生けんめいに・・・
おともだちの発表を聞いていたんです。
だから・・・
こんなにも・・・
反応が輝いちゃったんです。
私はね・・・
もうこの時点で200%おもしろかったんです。
" 朝から45分間・・・
2年生の国語にくぎづけになって・・・
200%たのしんだ。 "というお話でした。
私はね・・・
迷っていたんです。
" もしも・・・
安本先生から・・・
「校長先生・・・どうぞ。」って・・・
急にあてられたら・・・
どっちを発表しようかな・・・"って。
「食べても食べてもなくならないラーメンどんぶり」か・・・
「飲んでも飲んでもなくならないジョッキ」か・・・って。
(どうせ・・・あたんなかったからいいんだけど・・・)