6月28日(金)。
1年生のあさがおが・・・
雨にぬれていた朝。
午前8時の図書館は・・・
おともだちでいっぱい。
この瞬間・・・
全校のおともだちの・・・
半分くらいはここにいるのかなって・・・
本気で思うくらいにいっぱい。
貸出カウンターには・・・
長い行列。
本棚には・・・
お気に入りの本をさがす・・・
たくさんの目。
みんなね・・・
知っているんです。
読書のたのしさを。
お話の世界のおもしろさを。
午前8時10分の教室。
全校が静まり返ったんです。
朝読書の時間。
それぞれの目が・・・
お気に入りの本にくぎづけ。
だれも私なんかの方に目もくれない・・・
こころは・・・
お話の世界に入り込んじゃってるから。
(そうじゃないときも・・・
目もくれないのかもしれないけれど・・・)
それぞれが・・・
それぞれの本の・・・
お話の世界を・・・
ここにはない・・・
とっておきの世界を・・・
たのしんでいる・・・
とっておきの時間なんです。
そんな光景を見ながらね・・・
私はおもっていたんです。
" 読書は・・・
どんなときでも私たちに・・・
すてきな時間をプレゼントしてくれるけれど・・・
雨の日の読書っていうのも・・・
なかなかいいな。"って。
週末の天気予報は雨。
" 日曜日あたり・・・
時間がなくて読めないままでいたあの本を・・・
ゆっくり読んでみようかな。"って思ったんです。
" 雨の日の読書・・・ "というお話でした。
そうそう。
朝の図書館で・・・
最後の一人になっても・・・
まだ何か・・・
もくもくとさがしていたこのおともだち・・・
だれに言うわけでもなく・・・
うれしそうに「あった!」って・・・
本を一冊 棚からぬきだして・・・
カウンターへ駆けていったんです。
" このおともだちは・・・
とっても本がすきなんだな。"って思った私は・・・
教室についていって たずねたんです。
「ねばりづよくさがしていたね。」って。
かえってきたんです。
「昨日からさがしてました。」って。
(昨日から・・・)
(きみ・・・すごい・・・)
このおともだちの・・・
本が大すきな気持ちは・・・
予想をはるかにこえていたんです。
はるかに・・・です。
" とってもいいことだな。"って思ったんです。
" 見習おう。"って思ったんです。