2023年12月5日火曜日

" 子どもは十分がんばっている。 "というお話

「這えば立て 立てば歩めの親心」。

子どもの成長を喜び待ちわびる・・・

そんな気持ちを・・・

どんぴしゃで表したことば。









ただ・・・

忘れちゃいけない。


ときに・・・

そんな想いがふくらんじゃって・・・

子どもに対して・・・

「もっともっと」と・・・

注文をつけたくなることだってある。









私をふくめて おとなは・・・

現状よりもさらなる向上をねがうばかりに・・・

欲ばりになってしまいがち。









連日・・・

テレビを見ながら宿題をしているすがたに・・・

いらいらがつもる。



思い出してみる。

ついこの前までは・・・

宿題をしないことがふつうだったじゃあないか。









おとなの言うことに異議を唱えるそのすがたに・・・

「口ごたえするな。」と・・・

むしゃくしゃした気分になる。



思い出してみる。

一年前の今頃は・・・

「自分の意志や意見をしっかり言えるのかなぁ。」って・・・

やきもきしていたじゃあないか。









おとなから見た・・・

子どもの成長の速度や・・・

成長の表れ方は・・・

あるときは遅々として・・・

また あるときはへんてこりんに見えて・・・

おとなたちを焦りに駆り立てる。







でも・・・

よおく見ると・・・

ふんわりとしたこころで眺めてみると・・・

それは・・・

ひとりひとりちがっていて・・・

それぞれの輝きをまちがいなく増している。









子どもの成長の一コマは・・・

いじいじがくるほどにスローだったり・・・

心配になるほどにぎこちなかったりする。








けれど・・・

心配ご無用。

彼ら彼女らは・・・

ひたむきに・・・

そして確実に成長している。









たいせつなことは・・・

おとながそれを見つけ・・・

ちょうどよく支えてやれるかどうか。

そう。いいあんばいがいい。









12月5日(火)。

朝9時20分スタートで行われた・・・

打吹山クロスカントリー。








" 子どもたちのひたむきで確実な成長 "。

それは・・・そこで見た・・・

子どもたちの一生けんめいなすがたが・・・

何よりの証拠だ。








気温8度の山の空気をかき分けるように・・・

息を弾ませて走っていく・・・

髪の毛と背中からは・・・

糸をひくように湯気が立っていた。










おとなは欲ばっちゃいけない。

無茶を期待しちゃいけない。

ゆったりとして見守らなくちゃいけないときだってある。

子どもは十分にがんばっているんだ。






安全確認をしながらの最後尾。

だれかが踏んづけた・・・

カメムシの香りをかぎながら・・・

子どもたちが駆け抜けたであろう坂道を・・・

せっせと下りながら・・・

そんなことを考えていた。









" 子どもは十分がんばっている。 "というお話でした。