10月24日(火)。
体育館から音楽室へ・・・
みんなが・・・
楽器を運んでくれた朝・・・
私はね・・・
校長室で・・・
その作業の音や声をききながら・・・
想い出していたんです。
(お手伝いにもいかずに・・・)
21日(土)のこと。
あの音楽会のことを。
子どもたちは・・・
それぞれのステージで・・・
全力以上の全力を・・・
出し切って・・・
心をひとつにして・・・
ひびいた歌声が・・・
天まで届いた・・・あの日。
合奏もしかり。
じりじりと顔を照らす・・・
大ホールのスポットライトが・・・
否応なく緊張感を刺激する。
ステージに立つ前には見えていた・・・
おうちの人の顔は・・・
ぼんやりと薄暗い・・・
客席に溶け込んでしまって・・・
大勢のみなさんが・・・
ステージを凝視していらっしゃることだけが・・・
雰囲気で伝わる。
会場のみなさんが・・・
あたたかい気持ちで・・・
応援してくださっていることは・・・
重々わかるんだけど・・・
緊張のボルテージは・・・
最高潮に達する。
なかまを信じて・・・
練習以上のものを発揮しようとする・・・
自分に気がつく。
あんなにも大きなホール・・・
あんなにも大きなステージなのに・・・
自分だけが・・・
ポツンとひとり・・・
ステージに立っているような・・・
そんな不安におそわれそうになる。
暗闇の海で・・・
船を導く灯台のように・・・
自分を導いてくれる・・・
ひとすじの灯かりは・・・
指揮者のタクト。
みんなの心は・・・
この一点で集まる。
ステージがおわって・・・
礼をしたとき・・・
会場におしみない拍手が響き渡る。
このとき・・・
大切なことに気がつく。
「心をひとつに・・・」
このことは・・・
同じステージにたつ・・・
なかまのことだけを表しているんじゃあなくって・・・
会場においでくださったすべてのみなさんと・・・
音楽会を支えてくれた先生たち・・・
倉吉未来中心大ホールのスタッフの方々・・・
そして・・・
お仕事やご用で・・・
会場においでになることはできなかったけれど・・・
それぞれの場所から・・・
みんなのステージに思いを馳せていてくださる・・・
そんなすべてのみなさんとも・・・
「ひとつに」なっていたんだっていうことに。
振替でおやすみだったきのう・・・
考えていたんです。
" みんな・・・
しっかりと羽をやすめてくれてるかな・・・"って。
" また明日から・・・
しっかりと羽ばたくことができるように・・・"って。
そして・・・
思っていたんです。
" 6年生が合唱で・・・
「翼をください」を・・・
一生けんめいに歌ってくれたそのときから・・・
全校のみんなの背中にはね・・・
大きな翼がついてるんだよ。"って。
" 回想・・・音楽会 "というお話でした。
ご来場くださった保護者の皆さま・・・
ご家族の皆さま・・・地域の皆さま・・・
ほんとうにありがとうございました。
どうかこれからも成徳小学校を応援してやってください。
音楽会の日・・・
倉吉未来中心大ホールが・・・
ふるえるほどに鳴り響いた・・・
あの拍手のように・・・。
倉吉市立成徳小学校 校長 山名 毅