2023年10月24日火曜日

" 回想・・・音楽会 "というお話

10月24日(火)。

体育館から音楽室へ・・・

みんなが・・・

楽器を運んでくれた朝・・・











私はね・・・

校長室で・・・

その作業の音や声をききながら・・・

想い出していたんです。

(お手伝いにもいかずに・・・)









21日(土)のこと。

あの音楽会のことを。








子どもたちは・・・

それぞれのステージで・・・

全力以上の全力を・・・

出し切って・・・








心をひとつにして・・・

ひびいた歌声が・・・

天まで届いた・・・あの日。

合奏もしかり。








じりじりと顔を照らす・・・

大ホールのスポットライトが・・・

否応なく緊張感を刺激する。








ステージに立つ前には見えていた・・・

おうちの人の顔は・・・

ぼんやりと薄暗い・・・

客席に溶け込んでしまって・・・









大勢のみなさんが・・・

ステージを凝視していらっしゃることだけが・・・

雰囲気で伝わる。








会場のみなさんが・・・

あたたかい気持ちで・・・

応援してくださっていることは・・・

重々わかるんだけど・・・

緊張のボルテージは・・・

最高潮に達する。








なかまを信じて・・・

練習以上のものを発揮しようとする・・・

自分に気がつく。








あんなにも大きなホール・・・

あんなにも大きなステージなのに・・・








自分だけが・・・

ポツンとひとり・・・

ステージに立っているような・・・

そんな不安におそわれそうになる。







暗闇の海で・・・

船を導く灯台のように・・・

自分を導いてくれる・・・

ひとすじの灯かりは・・・

指揮者のタクト。









みんなの心は・・・

この一点で集まる。







ステージがおわって・・・

礼をしたとき・・・

会場におしみない拍手が響き渡る。








このとき・・・

大切なことに気がつく。


「心をひとつに・・・」

このことは・・・

同じステージにたつ・・・

なかまのことだけを表しているんじゃあなくって・・・








会場においでくださったすべてのみなさんと・・・

音楽会を支えてくれた先生たち・・・

倉吉未来中心大ホールのスタッフの方々・・・








そして・・・

お仕事やご用で・・・

会場においでになることはできなかったけれど・・・

それぞれの場所から・・・

みんなのステージに思いを馳せていてくださる・・・








そんなすべてのみなさんとも・・・

「ひとつに」なっていたんだっていうことに。











振替でおやすみだったきのう・・・

考えていたんです。

" みんな・・・

 しっかりと羽をやすめてくれてるかな・・・"って。

" また明日から・・・

 しっかりと羽ばたくことができるように・・・"って。









そして・・・

思っていたんです。

" 6年生が合唱で・・・

 「翼をください」を・・・

 一生けんめいに歌ってくれたそのときから・・・

 全校のみんなの背中にはね・・・

 大きな翼がついてるんだよ。"って。








" 回想・・・音楽会 "というお話でした。



ご来場くださった保護者の皆さま・・・

ご家族の皆さま・・・地域の皆さま・・・

ほんとうにありがとうございました。


どうかこれからも成徳小学校を応援してやってください。


音楽会の日・・・

倉吉未来中心大ホールが・・・

ふるえるほどに鳴り響いた・・・

あの拍手のように・・・。


倉吉市立成徳小学校  校長  山名 毅