2023年7月21日金曜日

" 夏・・・1年生伸びる・・・ "というお話

7月21日(金)。

ひまわりがおひさまを見ていた朝。







1校時に・・・

1年生が・・・

算数のおべんきょうをしていたんです。







ちょっとのぞいてみるつもりが・・・

見てる私もむちゅうになっちゃって・・・

結局・・・さいごまで見ちゃったんです。







10よりもたくさんあるもののかずを・・・

「いち、にい、さん、しぃ、ごぉ・・・」って・・・

ひとつひとつかぞえないで・・・

じょうずにかぞえる方法はないかな

・・・っていうおべんきょう。







たくさんのさくらんぼを・・・

じょうずにかぞえる方法を考えたんです。

思ったんです。

" にぃ、しぃ、ろぉ、はぁ、とぉ・・・

 ・・・って知ってるかな。 "って。







だれかがつぶやいたんです。

「にぃ、しぃ、ろぉ・・・」って。

しぜんにね・・・つづいたんです。

みんなのこえが。

「はぁ、とぉ、にぃ、しぃ・・・」って。







私はね・・・

よせばいいのに・・・

おともだちに言ってみたんです。

「たべながらかぞえたらわかりやすいんじゃない?」って。

かえってきたんです。

「校長先生・・・

 このさくらんぼ・・・絵ですよ。」って。

(ちょっと怒られ気味だったんです。)

(じゃまはしちゃあいけないんです。)







そのあと・・・

ひと房5本のバナナ。

かぞえていたんです。

「ごぉ、じゅぅ、じゅうご、にじゅぅ・・・」って。

私はね言わなかったんです。

「たべてみたら?」って。

(つぎはもっときびしめにおこられるから・・・)







そのあとは・・・

クリップや・・・クッキー。

「さん、ろく・・・ってかぞえたらいいんじゃない?」とか・・・

「しぃ、はちぃ・・・でいけるかも。」とか。





自分たちでね・・・

お話しながら解決しようとしていたんです。

だから・・・

みんなの目がほんき。








こんな声も聞こえていたんです。

「大きさにだまされちゃいけないよ。」とか・・・











「ちょっと それはわかりにくいな。」とか・・・









「まじでやってみたい。」とか・・・

(「まじ」なんですよ。まじ。)

(だいぶやってみたい証拠ですよ。まじで。)








「あ、そいういうことか。」とか・・・







「たしかに。」とか・・・







「それはどういう意味なんですか?」とか・・・







「なんでそんな言い方するんですか?」とか・・・

(お、ちょっと白熱しちゃってる。)

(「たべてみるかい?」って言おうかな・・・)







そんなこんなでね・・・

みんなでたどりついたんです。

「いくつあるか」じゃないんですよ。

「じょうずなかぞえかた」ですよ。







1年生のおともだちはね・・・

すばらしかったんです。

私はね・・・

すごい人たちに出会った気分になったんです。









自分たちで・・・

お話ししながら・・・

あたらしい「知」を創造していたんです。








午後。

そうじの時間。

もう一度・・・

1年生のおともだちに会いたくなって・・・

教室におじゃましたんです。


やっぱりね・・・

そうじにもむちゅうになっていたんです。







ひとりのおともだちがね・・・

話しかけてきたんです。

「校長先生・・・

 そうじをしていたらね・・・

 おともだちのおでこが・・・

 私のおでこにあたっていたいです。」って。







私はね・・・

言ったんです。

「よし、校長先生が・・・

 『ちちんぷいぷい』をしてあげよっか。」って。



そしたらね・・・

かえってきたんです。

「私よりも先に・・・

 ぶつかったおともだちに・・・

 『ちちんぷいぷい』をしてあげてください。」って。




1年生が伸びてるのはね・・・

算数だけじゃあなかったんです。


" 夏・・・1年生伸びる・・・ "というお話でした。