2023年7月20日木曜日

" 銀も黄金も玉もなにせむに・・・ "というお話

" 今日はなんだか・・・

 おひさまがギラっとしてるな "って思っていたら・・・

「梅雨があけたようです。」

・・・ってニュースが教えてくれました。








7月20日(木)。

2校時に・・・

6年生のみなさんが・・・

山上憶良のおべんきょうをしたんです。







3名のゲストティーチャーをお迎えして・・・

おべんきょうをすることができたんです。







山上憶良。

万葉の歌人。








奈良時代に・・・

伯耆国の国守(現在の知事)として・・・

今の倉吉市にも住んで・・・

お仕事をしたこともあるんです。







そして・・・

憶良はね・・・

この地 倉吉でも・・・

たくさんのうたを詠んだにちがいないんです。






今日・・・

6年生のおにいさんおねえさんは・・・

そんな憶良の代表的なうたのひとつをあじわったんです。







銀(しろかね)も黄金(くがね)も玉もなにせむに・・・

  勝れる宝 子にしかめやも」









そう。

憶良は・・・

家族をとてもたいせつに思う人だったんです。

「この子がいれば・・・

 金銀財宝だって・・・お金だって・・・

 意味を失ってしまう。

 なんの意味も持たないよ。」

・・・そんな気持ちをうたったんです。







憶良はね・・・

何百年の時を超えてなお・・・

6年生にうったえかけたんです。







「みなさんはね・・・

 おうちの方からね・・・

 すべての宝が意味を失うくらいに・・・

 とてもとてもたいせつに思われているんだよ。」って。







「6年生にもなると・・・

 ときどき おうちの方に・・・

 口ごたえをしてしまったり・・・

 ひどい言葉をなげつけたり・・・

 知らんぷりをしたり・・・

 そんなこともあると思うけど・・・

 おうちの方のそんな気持ちを・・・

 いつだってわすれちゃいけないよ。」って。








「おうちの方にとって・・・

 みなさんこそが・・・

 何ものにも代えがたい宝物なんだよ。」って。







「おうちの方は・・・

 みなさんを守るためなら・・・

 いのちだって惜しくはないって・・・

 ほんとうにそうおもっていらっしゃるんだよ。」って。







「だから・・・

 みなさんは・・・

 そんな自分のことを・・・

 たいせつにしなくちゃいけないんだよ。」って。








「そしてね・・・

 おなじように宝物である・・・

 おともだちのことも・・・

 たいせつにするんだよ。」って。







今日・・・

6年生のおにいさんおねえさんは・・・

とってもたいせつなことを学んだんです。







" 銀も黄金も玉もなにせむに・・・ 

 勝れる宝 子にしかめやも"というお話でした。