2026年1月28日水曜日

" 「ハリセン」ってなんですか? "というお話

1月28日(水)。

2校時。

4年生のみんながね・・・

一生けんめいになにか作っていたんです。










私は素通りするわけもなく・・・

「おっとぉ・・・」なんて言いながら・・・

ひょこひょこと教室に入っていったんです。








お花紙を使ってね・・・

お花を作っていたんです。

(ま・・・当然と言えば当然か・・・)









あれって・・・

「じゃばら折り」って言うんでしたっけ?

これをやるのに苦戦してる子が・・・

なかなか多かったんです。








そこで私はね・・・

つぎからつぎに声をかけたんです。

(この一言で・・・

 「あ・・・そっか!」って・・・

 みんなが納得して・・・

 喜んでくれることを確信しながら・・・。)


「『ハリセン』作るときと・・・

 やり方がおなじだね」って。


かえってきたんです。

「『ハリセン』ってなんですか?」って。

(おい・・・しらないのか・・・?)








こっちでも声をかけたんです。

「『ハリセン』作るときと・・・

 やり方がおなじだね」って。


かえってきたんです。

「『ハリセン』ってなんのことですか?」って。





もう・・・私は必死です。

あっちでも声をかけたんです。

「ねえねえ これって・・・

 『ハリセン』作るときと・・・

 やり方がおなじだね」って。


かえってきたんです。

「なんのこと言ってるんですか?」って。







こうなったら・・・

やぶれかぶれの開き直りです。

「ははは・・・なあんだ・・・

 『ハリセン』作るときと・・・

 やり方がおなじだね・・・ね。」って。


もうかえってこなかったんです・・・。

(きみらって・・・

 「ハリセン」を知らない世代なのか・・・?)






私にはね・・・

もう気力が残っていなかったんです。


「ほら・・・

 あのむっちゃ大きな音がするやるじゃん」だとか・・・


「あのころさ・・・

 コントでよく使ってたよね・・・」だとか・・・


「なんて言うのかな・・・

 扇子みたいな形のさ・・・」だとか・・・


「あれって昭和のころだったかな・・・

 『チャンバラトリオ』っていたよね・・・

 うんうん いたいた・・・」だとか・・・







そんな説明をする気力が・・・

微塵も残っていなかったんです。







" 「ハリセン」ってなんですか?  "というお話でした。





ハートブレークしてる私のもとへ・・・

お花ができあがったおともだちが・・・

見せてくれたんです・・・お花。









「できましたあ」って。

「うまいですか?」って。







「初めて作りました。」って。

「似合ってますかぁ・・・?」って。







「ふたつ目もできました。」って。

「5個目です。」って。








かえしたんです・・・。

「すごいね・・・」って。

「え! 8個も・・・?」って。

(「5個です!」・・・)










終わり間近になると・・・

「ミッキーです!」って。








「私たち・・・

 ミニーでえす・・・きゃはっ」って。






私はね・・・

思い続けていたんです。

(ハリセン・・・ハリセン・・・

  ハリセン・・・ハリセン・・・

   ・・・・・・・・・・・・・・)って。








*よい子は「ハリセン」を作って学校に持ってきたり、おともだちをたたいたりしません。