きのう・・・午後の家庭科室。
6年生がミシンを使って・・・
エプロンを作っていたんです。
今では おうちでも・・・
とんと出番が少なくなってしまって・・・
少々レアな存在となってしまったミシン。
子どもたちにとっては・・・
なおさらです。「激レア」です。
おにいさんやおねえさんに声をかけたんです。
「いけますかあ・・・?」って。
かえってきたんです。
「一年前に・・・
ナップザック作りで使っていらいだから・・・
自信がなくなっちゃいました。」って。
そんなみんなのミシンの学習に・・・
地域の方がボランティアで・・・
たくさんおいでくださって・・・
お力をかしてくださったんです。
「こうしてね・・・」
「ああしてね・・・」
「ああ ああ・・・
そこはこうやって・・・」
「はいはい・・・下糸を・・・」
みんながね・・・
ミシン名人のボランティアの方から・・・
熱心に教わってる・・・
そんなすがたを見ながら思っていたんです。
「使い捨て」・・・
「使い切り」・・・
「ワンシーズン限り・・・」
「やぶれたら買おう・・・」
「直すより買った方が安い」・・・
「めんどくさいから買ってしまおう・・・」
世の中にものがあふれ・・・
一見「豊か」になったかのように見える・・・
現代社会において・・・
でもなにか とてもたいせつなものを・・・
置き去りにしてきてしまったような・・・
そんな気がするんです。
ほんとうの「豊かさ」って・・・
ありあまるほどのものに囲まれて・・・
生活することなんかじゃあなくって・・・
今あるものをたいせつにしながら・・・
新しいとか古いとか・・・
そんなことを越えたところにある・・・
愛着だとか・・・
思い入れだとか・・・
かけがえのなさといった・・・
そんな感情が込められたものに囲まれて・・・
生きていくことの中にあるんじゃあないかなって・・・
そう思うんです。
6年生のミシンを使った学習のねらいは・・・
「手縫いでは時間がかかる作業を・・・
ミシンを使って・・・
丈夫で速く仕上げる技能を習得すること」。
そして・・・
「布製品を自分で作る力を養うこと」。
ただ・・・
きっと その延長線上にはね・・・
お金に物を言わせるだけでなく・・・
今ある「もの」や「こと」を・・・
愛おしむようにたいせつにすること・・・
あわせて・・・
そんなふうにたいせつにされている・・・
「もの」や「こと」の・・・
ねうちがわかる子になるっていう・・・
もっともっとたいせつな・・・
ねらいがあるんだって思うんです。
そしてね・・・
そんな生き様やひととしてのあり様こそが・・・
真の「豊かさ」なんだって思うんです。
" 「豊かさ」について考えた。 "というお話でした。
そうだ・・・今日は10月31日。
ハッピーハロウィン!

















