8月8日(金)。
夏休み15日目。
おとどけものがあって・・・
ちらっとのぞいた学童クラブ。
「しーん」としていてびっくりしたんです。
あまりにも・・・
「し~ん」としていたから思ったんです。
" 今日はだれも来ていないのかな・・・"って。
" もしかして・・・
おひるねの時間があるのかな・・・"って。
みんなはね・・・
読書をしていたんです。
話しかけたらおこられそうなくらいに・・・
しずまりかえっていたんです。
私はね・・・
思っていたんです。
" みんなは夏休みにも・・・
こんなふうに・・・
がんばる子どもでいたんだね。"って。
" 校長先生も・・・
がんばるおとなでいられるようにします。"って。
(なぜか・・・あせびっしゃんこ)
(サウナにいくと・・・
こんなかんじのさっぱりしたひといるわ)
(いるいる・・・こんなかんじのひと)
夏休みにも・・・。
そうそう・・・
打吹小学校の先生たちだって・・・
(峰・・・峰・・・峰・・・
う~ん 不明・・・峰・・・次元)
朝8時半からおべんきょう。
真剣に考えていて・・・
(峰・・・次元・・・
もうやめとこ・・・おこられるから)
真剣に話し合っていて・・・
真剣に2学期のみんなのことを・・・
そして・・・
真剣に2学期の打吹小学校のことを・・・
思っているのが伝わってきたんです。
だから みんな・・・
表情が・・・
ひきしまったり・・・
頭がちかづいたり・・・
にっこりと見つめ合ったり・・・
笑顔が三連発でならんだりしていたんです。
私もね・・・
真剣そうなふりをしながら・・・
「う~ん・・・」とか言って・・・
あたかも悩んじゃってるような・・・
渾身の素振りをしながら・・・
考えていたんです。
" 先生たちありがとう。"って。
" 2学期も打吹小学校と・・・
みんなのことをよろしくね。"って。
" 私もね・・・
子どもたちと先生たちのこと・・・
もっともっとたいせつにするからね。"って。
さらに午後。
先生たちは灼熱の屋外で・・・
あせびっしゃんこになりながら・・・
作業をしたんです。
(私は出張におでかけしちゃってごめんね)
私は知っているんです。
なんで先生たちがこんなにも・・・
がんばれちゃうのかっていうことを。
(ここでは言わないけどね・・・)
" 夏休みにも・・・
先生たちががんばれちゃう・・・
言うまでもない「わけ」 "というお話でした。
そうそう・・・
おべんきょうの会のあとの校長室。
7人のメンバーが集まってね・・・
これまた真剣な会議をしていたんです。
その様子をね・・・
伯桜鵬が見守っていたんです。
ほら。
8月6日(水)。
夏休み13日目。
今日も・・・
どこかの国の街が・・・
戦火に包まれたということ・・・
そして・・・
かけがえのない多くのいのちが・・・
失われたということを・・・
報道が告げている。
気になる。
気になってしょうがない。
【「きょうりゅうてん」】
世界は・・・
科学や医学・・・
工業技術やIT技術など・・・
様々な領域の進歩をうけて・・・
めさましい発展をとげた。
【「にじいろのおはなのせかい」】
そのおかげで・・・
豊かになったかもしれない・・・
便利になったかもしれない・・・
速くなったかもしれない・・・
疲れなくなったかもしれない。
【「たまごの中から・・・
は虫るいがとび出した」】
一方で・・・。
その豊かさの一方でなおざりに・・・
その豊かさと引き換えに・・・
おいてけぼりのようになってしまった・・・
たいせつなことは少なくないような気がする。
【「最後までやりきるぞ」】
向き合って打ち合う・・・
見えない相手に打ち込む・・・
一か八かで飛ばす・・・。
果たしてなし得るのだろうか・・・?
今・・・
自分が殺めようとしている・・・
その人の顔を見ながら・・・
その人の表情ながら・・・
その人のすがたを見ながら・・・
その人の声を聞きながら・・・
その人の気持ちをわかっていながら・・・
その人の手にふれながら・・・
その人の手をにぎりながら・・・
その人のぬくもりを感じながら・・・
そして・・・
その人をたいせつに思う・・・
ひたすらたいせつに思う・・・
だれかがいることを知っていながら・・・。
否だと思う。
否じゃないわけがない。
そうしたくなってしまう・・・
あるいは・・・
そうしなければつづくことのない・・・
そんな豊かさならいらない。
そもそも・・・
そんなの「豊かさ」とは言わない。
【「きょうりゅうのたまご」】
「やるかやられるか」・・・
そんなことって悲しすぎる。
そんな「悲しみ」のかげに・・・
「豊かさ」が存在するわけがない。
(ほんもののきょうりゅうのたまご・・・
・・・かもしれない・・・)
8月6日。
今日は原爆の日。
80年前の今日・・・
午前8時15分・・・
広島に原爆が投下された。
私は・・・
朝からずっと考えていた。
6月・・・
修学旅行で広島に行って・・・
多くを学んだ6年生も・・・
きっとそうだと思う。
6年生はみんなに教えてくれた。
************
報道のなかにある・・・
戦争や紛争のなかにも・・・
そして・・・
私たちの目の前や足元にも・・・
「平和」について考えることのできる・・・
材料はそこかしこにあるはず。
肝心なことは・・・
それを感じることができるかどうかでしかない。
そして・・・
そのためにできることを・・・
行うことができるかどうかでしかない。
************
子どもたちが歩いていくこの先が・・・
子どもたちが羽ばたいていくこの世界が・・・
光に満ちていることを・・・
祈り・・・信じてやまない。
6年生のみんなが・・・
修学旅行のとき広島であらたにし・・・
みんなに伝えた「平和のいのり」。
全校のみんなが・・・
それぞれの時間に・・・
それぞれの場所で・・・
あらためて平和をいのる・・・
そんな今日であってほしいと願っている。
" 8月6日・・・
6年生から受け取った「平和のいのり」"
・・・というお話でした。
黙祷。
8月4日(月)。
夏休み11日目。
この暑さの連続のせいなのか・・・
なんだかちょっと・・・
疲れを引きずったままの週明け。
「ファイト一発」・・・
自分に檄を飛ばしたくって立ち寄った・・・
朝のコンビニエンスストア。
店内。
小さな女の子を連れて・・・
レジに並んでいた親子。
女の子はアイスを握りしめていた・・・。
(朝一・・・アイス・・・
まあ それはよいとして・・・)
一方の手にはお母さんの手・・・
もうかたっぽう手にはアイス。

その前へ・・・
ふたりの男性がやってきて・・・
あたりまえのような顔をして割り込み。
沈黙する親子。

いいわけがない。
なにも言わずにいる親子・・・
だからと言って いいわけがない。
「この子が待っていました。」
「うしろにまわってください。」
気がつけば私は口にしていた。
聞き入れて列の最後尾にまわったふたり。
「ファイト一発」を買って・・・
車に乗ろうとすると・・・
走り去っていく車に乗った・・・
さっきの男性ふたりから・・・
むちゃくちゃ怒鳴りつけられた。
(私の言い方がよくなかったのか・・・)
釈然としないけれど・・・
言い返すことなんてしない。
時間とエネルギーの無駄遣いをするだけ。
(そもそも 降りてもこないどころか・・・
すたこらと走り去った・・・)
降りてくればいい。
私は彼らのように逃げたりなんかしない。
言いたいことがあるのなら・・・
私の目の前に来て言ってみてほしい。
一瞥して・・・
胸を張って車に乗って学校へ向かった。
そんな朝・・・
校長室で思い出していた。
7月20日(日)のこと。
選挙があって・・・
打吹小学校が投票所となった日のこと。
気温がかるく30℃を上回ったこの日の午後。
職員室前の駐車場の植え込みに人影。
かれこれ30分以上・・・
さくらの木に巻きついた何かのつるや・・・
地面をおおった雑草を・・・
とり続けてくださるひとりのひと。
申し訳ないやら・・・ありがたいやら・・・
でも なんだか・・・
植え込みをそんな状態にしていたことが・・・
とってもばつが悪くって・・・
お礼を言うために・・・
外へ出ることもできない自分を
とても恥ずかしく思った。
こころの中で手を合わせながら・・・
" ありがとうございます。"と・・・
何度も何度もくりかえした。
二週間を隔てたふたつの出来事。
怒鳴りつけられた朝と・・・
植え込みを手入れしていただいたあの午後・・・
悪意があってか なくってか・・・
だれかにいやな想いをさせる行動と・・・
おしつけではない善意で・・・
そこにいない・・・
すべてのひとのことを思いやる行動・・・
「どちらが正しいでしょうか?」なんて・・・
そんな質問は・・・
あたりまえすぎてなぞなぞにもならない。
たいせつなことは・・・
正しいと思うことを・・・
行うことができるかどうかということ。
夕方の校長室。
無意識のうちにであっても・・・
だれかにいやな想いをさせることを・・・
やってしまってはいないか・・・
そっと胸に手をあててみた。
【夏休み11日目】
" 悪意と善意・・・
自分はどちらの自分でありうるだろう。 "
・・・というお話でした。
よおし・・・
今日は「ファイト一発」を買ったから・・・
明日は「愛情一本」を買おう・・・!
(明日も飲むのか・・・)