2025年8月8日金曜日

【夏休み15日目】 " 夏休みにも・・・ "というお話

8月8日(金)。

夏休み15日目。











おとどけものがあって・・・

ちらっとのぞいた学童クラブ。







「しーん」としていてびっくりしたんです。

あまりにも・・・

「し~ん」としていたから思ったんです。

" 今日はだれも来ていないのかな・・・"って。

" もしかして・・・

 おひるねの時間があるのかな・・・"って。








みんなはね・・・

読書をしていたんです。







話しかけたらおこられそうなくらいに・・・

しずまりかえっていたんです。








私はね・・・

思っていたんです。

" みんなは夏休みにも・・・

 こんなふうに・・・

 がんばる子どもでいたんだね。"って。

" 校長先生も・・・

 がんばるおとなでいられるようにします。"って。

(なぜか・・・あせびっしゃんこ)

(サウナにいくと・・・

 こんなかんじのさっぱりしたひといるわ)

(いるいる・・・こんなかんじのひと)












夏休みにも・・・。


そうそう・・・

打吹小学校の先生たちだって・・・

(峰・・・峰・・・峰・・・

 う~ん 不明・・・峰・・・次元)









朝8時半からおべんきょう。

真剣に考えていて・・・

(峰・・・次元・・・

 もうやめとこ・・・おこられるから)








真剣に話し合っていて・・・

真剣に2学期のみんなのことを・・・

そして・・・

真剣に2学期の打吹小学校のことを・・・

思っているのが伝わってきたんです。







だから みんな・・・

表情が・・・

ひきしまったり・・・










頭がちかづいたり・・・








にっこりと見つめ合ったり・・・








笑顔が三連発でならんだりしていたんです。














私もね・・・

真剣そうなふりをしながら・・・

「う~ん・・・」とか言って・・・

あたかも悩んじゃってるような・・・

渾身の素振りをしながら・・・

考えていたんです。









" 先生たちありがとう。"って。

" 2学期も打吹小学校と・・・

 みんなのことをよろしくね。"って。

" 私もね・・・

 子どもたちと先生たちのこと・・・

 もっともっとたいせつにするからね。"って。










さらに午後。

先生たちは灼熱の屋外で・・・

あせびっしゃんこになりながら・・・

作業をしたんです。

(私は出張におでかけしちゃってごめんね)








私は知っているんです。

なんで先生たちがこんなにも・・・

がんばれちゃうのかっていうことを。

(ここでは言わないけどね・・・)









" 夏休みにも・・・

 先生たちががんばれちゃう・・・

 言うまでもない「わけ」 "というお話でした。






そうそう・・・

おべんきょうの会のあとの校長室。

7人のメンバーが集まってね・・・

これまた真剣な会議をしていたんです。


その様子をね・・・

伯桜鵬が見守っていたんです。

ほら。



2025年8月6日水曜日

【夏休み13日目】 " 8月6日・・・ "というお話

8月6日(水)。

夏休み13日目。











今日も・・・

どこかの国の街が・・・

戦火に包まれたということ・・・


そして・・・

かけがえのない多くのいのちが・・・

失われたということを・・・

報道が告げている。




気になる。

気になってしょうがない。

【「きょうりゅうてん」】








世界は・・・

科学や医学・・・

工業技術やIT技術など・・・

様々な領域の進歩をうけて・・・

めさましい発展をとげた。

【「にじいろのおはなのせかい」】








そのおかげで・・・

豊かになったかもしれない・・・

便利になったかもしれない・・・

速くなったかもしれない・・・

疲れなくなったかもしれない。

【「たまごの中から・・・

  は虫るいがとび出した」】












一方で・・・。

その豊かさの一方でなおざりに・・・

その豊かさと引き換えに・・・

おいてけぼりのようになってしまった・・・

たいせつなことは少なくないような気がする。

【「最後までやりきるぞ」】












向き合って打ち合う・・・

見えない相手に打ち込む・・・

一か八かで飛ばす・・・。


果たしてなし得るのだろうか・・・?

今・・・

自分が殺めようとしている・・・


その人の顔を見ながら・・・

その人の表情ながら・・・

その人のすがたを見ながら・・・

その人の声を聞きながら・・・

その人の気持ちをわかっていながら・・・

その人の手にふれながら・・・

その人の手をにぎりながら・・・

その人のぬくもりを感じながら・・・

そして・・・

その人をたいせつに思う・・・

ひたすらたいせつに思う・・・

だれかがいることを知っていながら・・・。









否だと思う。

否じゃないわけがない。


そうしたくなってしまう・・・

あるいは・・・

そうしなければつづくことのない・・・

そんな豊かさならいらない。


そもそも・・・

そんなの「豊かさ」とは言わない。

【「きょうりゅうのたまご」】













「やるかやられるか」・・・

そんなことって悲しすぎる。

そんな「悲しみ」のかげに・・・

「豊かさ」が存在するわけがない。

(ほんもののきょうりゅうのたまご・・・

 ・・・かもしれない・・・)













8月6日。

今日は原爆の日。


80年前の今日・・・

午前8時15分・・・

広島に原爆が投下された。










私は・・・

朝からずっと考えていた。


6月・・・

修学旅行で広島に行って・・・

多くを学んだ6年生も・・・

きっとそうだと思う。








6年生はみんなに教えてくれた。


************

報道のなかにある・・・

戦争や紛争のなかにも・・・

そして・・・

私たちの目の前や足元にも・・・

「平和」について考えることのできる・・・

材料はそこかしこにあるはず。


肝心なことは・・・

それを感じることができるかどうかでしかない。

そして・・・

そのためにできることを・・・

行うことができるかどうかでしかない。


************









子どもたちが歩いていくこの先が・・・

子どもたちが羽ばたいていくこの世界が・・・

光に満ちていることを・・・

祈り・・・信じてやまない。








6年生のみんなが・・・

修学旅行のとき広島であらたにし・・・

みんなに伝えた「平和のいのり」。









全校のみんなが・・・

それぞれの時間に・・・

それぞれの場所で・・・

あらためて平和をいのる・・・

そんな今日であってほしいと願っている。











" 8月6日・・・

 6年生から受け取った「平和のいのり」"

・・・というお話でした。







黙祷。

2025年8月4日月曜日

【夏休み11日目】" 悪意と善意・・・ "というお話

8月4日(月)。

夏休み11日目。

この暑さの連続のせいなのか・・・

なんだかちょっと・・・

疲れを引きずったままの週明け。


「ファイト一発」・・・

自分に檄を飛ばしたくって立ち寄った・・・

朝のコンビニエンスストア。










店内。

小さな女の子を連れて・・・

レジに並んでいた親子。

女の子はアイスを握りしめていた・・・。

(朝一・・・アイス・・・

 まあ それはよいとして・・・)


一方の手にはお母さんの手・・・

もうかたっぽう手にはアイス。






その前へ・・・

ふたりの男性がやってきて・・・

あたりまえのような顔をして割り込み。


沈黙する親子。







いいわけがない。

なにも言わずにいる親子・・・

だからと言って いいわけがない。


「この子が待っていました。」

「うしろにまわってください。」

気がつけば私は口にしていた。










聞き入れて列の最後尾にまわったふたり。


「ファイト一発」を買って・・・

車に乗ろうとすると・・・

走り去っていく車に乗った・・・

さっきの男性ふたりから・・・

むちゃくちゃ怒鳴りつけられた。

(私の言い方がよくなかったのか・・・)








釈然としないけれど・・・

言い返すことなんてしない。

時間とエネルギーの無駄遣いをするだけ。

(そもそも 降りてもこないどころか・・・

 すたこらと走り去った・・・)


降りてくればいい。

私は彼らのように逃げたりなんかしない。

言いたいことがあるのなら・・・

私の目の前に来て言ってみてほしい。


一瞥して・・・

胸を張って車に乗って学校へ向かった。









そんな朝・・・

校長室で思い出していた。


7月20日(日)のこと。

選挙があって・・・

打吹小学校が投票所となった日のこと。







気温がかるく30℃を上回ったこの日の午後。

職員室前の駐車場の植え込みに人影。


かれこれ30分以上・・・

さくらの木に巻きついた何かのつるや・・・

地面をおおった雑草を・・・

とり続けてくださるひとりのひと。







申し訳ないやら・・・ありがたいやら・・・

でも なんだか・・・

植え込みをそんな状態にしていたことが・・・

とってもばつが悪くって・・・

お礼を言うために・・・

外へ出ることもできない自分を

とても恥ずかしく思った。







こころの中で手を合わせながら・・・

" ありがとうございます。"と・・・

何度も何度もくりかえした。











二週間を隔てたふたつの出来事。


怒鳴りつけられた朝と・・・

植え込みを手入れしていただいたあの午後・・・








悪意があってか なくってか・・・

だれかにいやな想いをさせる行動と・・・


おしつけではない善意で・・・

そこにいない・・・

すべてのひとのことを思いやる行動・・・








「どちらが正しいでしょうか?」なんて・・・

そんな質問は・・・

あたりまえすぎてなぞなぞにもならない。


たいせつなことは・・・

正しいと思うことを・・・

行うことができるかどうかということ。








夕方の校長室。

無意識のうちにであっても・・・

だれかにいやな想いをさせることを・・・

やってしまってはいないか・・・

そっと胸に手をあててみた。








【夏休み11日目】

" 悪意と善意・・・

 自分はどちらの自分でありうるだろう。 "

・・・というお話でした。









よおし・・・

今日は「ファイト一発」を買ったから・・・

明日は「愛情一本」を買おう・・・!

(明日も飲むのか・・・)