2025年5月28日水曜日

" 5年生が学んだ・・・子曰く"というお話

 5月27日(水) 5校時のことです。

5年生が研究授業で・・・

道徳の学習をしたんです。











授業者は・・・江谷先生。








5月14日に・・・

先生たちがひとつの教室に集まって・・・

先生役と子ども役になって・・・

みんなでやった模擬授業の本番。








おべんきょうでつかったお話は・・・

「やさしいユウちゃん」。








「やさしい」って・・・

いったいどういうことを言うんだろう・・・?


なかなか・・・

ほんと なかなかむずかしいこのことを・・・

一生けんめいに考えて・・・

一生けんめいに意見を交わしたんです。










先生たちはね・・・

模擬授業で・・・

「やさしさ」について考えたとき・・・







登場人物の言動を・・・

「やさしい」とか・・・

「やさしくない」とか・・・

そんな話し合いをしたんだけれど・・・

5年生のみんなは・・・

はるかに上の次元で考えたんです。









おとなりのおともだちと相談たり・・・

じいっと一点を見つめたりしながら・・・

5年生は語ったんです。








「やさしいんだって思う。」って。

「どっちにしても・・・

 ユウちゃんはやさしいんだと思う。」って。

「ただ・・・

 やさしさの種類がちがうんだと思う。」って。








そしてね・・・

話し合いは続いたんです。


「ほんとうの『やさしさ』って・・・

 相手の気持ちを考えるだけじゃあ・・・

 少したりないんじゃあないかなって思う。」って。


「相手の将来だとか・・・

 未来だとか・・・

 そこまで考えられた気持ちや・・・

 そこまで考えられた行動のことなんだと思う。」って。


「相手の成長も考えなくっちゃ。」って。


「やっぱり・・・

 やさしさには種類がいくつかあるから。」って。









そんなみんなのおべんきょうの・・・

そのしめくくりにね・・・

江谷先生が・・・

みんなにむけてお話ししたんです。








「むかし むかしね・・・

 うんとむかしの中国に・・・

 孔子という先生がいてね・・・








 その先生のことばが・・・

 『論語』という書物にあるの。」


『いやしくも 仁に志せば 悪しきこと無し』

(おおお・・・!!)

(「論語」が飛び出したかあぁ・・・)

(孔子じゃん・・・)

(「子曰く」ではじまるやつじゃん・・・)







私はね・・・

江谷先生から飛び出した・・・

「孔子」にもびっくりしたんだけど・・・



もっとびっくりしたのはね・・・

そのことばを聞いて・・・

こっくりこっくりとうなずいた・・・

5年生のすがたとその感性だったんです。

(きみら・・・ただものじゃあないな・・・)









" 5年生が学んだ・・・子曰く"というお話でした。





5月28日(水)。

お昼まえの体育館。


2年生のシャトルランの・・・

応援とお手伝いをする5年生。








はぁはぁ言いながら・・・

走り続ける2年生を・・・

「まだいける!」って励ましたり・・・







走り終えた2年生を・・・

そっと支えるそのすがたは・・・

孔子のお話ししたことばそのものだったんです。







『苟しくも 仁に志せば・・・

 悪しきこと無し』・・・だったんです。

(おそれいりました・・・)