4月24日(木)。
2校時の保健室。
やってきてしまったんです・・・
この日が。
歯科検診。
(ぎゃぁっ・・・
順番がきちゃった・・・。)
1年生のおともだちにとっては・・・
やっぱり・・・どきどきする・・・
歯科検診。
お顔が・・・
うらっかえしに・・・
なっちゃうんじゃあないかっていうくらいに・・・
おっきく口をあけて・・・
そのうしろでは・・・
つぎのおともだちが・・・
気が気じゃない。
ああ・・・気が気じゃない。
(神さま・・・どうか・・・
こわい検査じゃあありませんように・・・)
気が気じゃないのは・・・
つぎのおともだちだけじゃなくって・・・
よく見ると・・・
うしろ・・・みんな・・・
気が気じゃない。
ああああぁぁ・・・
神さま・・・
気が気じゃない。
静まり返った保健室に・・・
歯医者さんの声だけ・・・。
「5のバツ・・・」
「Cの2・・・」
「ううん・・・はんたいそく・・・」
私にはね・・・
おともだちのこころの声が・・・
聞こえてきたような・・・
そんな気がしたんです。
「バツとか言ってなかった・・・?」
「ええええっ・・・バツ?」
「ねえねえ・・・
なにか・・・さしてる? さしてる?」
「今・・・
しゅじゅつとか聞こえなかった?」
「ひぃ・・・どうして? どうして?」
「とんかちなんか・・・
持ってないよね。」
「ちかっ」
「おさないでよ・・・
前におされると・・・
早く順番がきちゃうじゃん・・・。」
(そうなのか・・・?)
みんなのね・・・
そんなこころの声と・・・
「どきどき」っていう・・・
心臓の音が・・・
ずうっと・・・
聞こえつづけてるような気がした・・・
そんな時間だったんです。
ふと気がつくと・・・
ほら。
おともだちがひとり・・・
私の手を握りしめていたんです。
そのちっちゃな手を・・・
きゅうっと握りかえしながら・・・
私はね・・・
「よおし・・・
そんなら校長先生が・・・
とんかちしてあげよっか?」なんて・・・
そんなこわいこと言わなかったんです。
みんな・・・
どきどきしたね。
" どきどきの歯科検診 "というお話でした。
みんな気がついてると思うけれど・・・
学校歯科医の森本先生はね・・・
とってもやさしい先生なんです。
森本先生・・・
今日はありがとうございました。